「私が到底受け入れられないような強い欠点や短所を夫が持っている場合、
それでも彼を変えようとせず、ありのままを愛さないといけないのですか?」
という質問をされる方がいらっしゃいます。
脱いだ服を床に放っておくとか、トイレの使い方に問題があるとか、
そんな小さな夫のクセなら、
前回お伝えしたように、妻が少し譲歩して受け入れることはできます。
でも、あなたやあなたの子ども、周りの人々にまで悪影響を与えるような、
重大な欠点を持っているとしたらどうでしょう?
例えば、
ささいなことで怒りを爆発させたり暴言を吐く、
すぐに落ちこんで一人で閉じこもってしまう、
がんこで自分の思い通りにならないと当り散らす、
仕事が続かない、または働かない・・・
そんな彼の短所を、そのまま受け入れるってかなり大変なことですね。
そういう場合は、次の2つのことを考えてみてください。
一つ目は、彼の生い立ちです。
生まれて成長する過程で、
彼は親から正しく充分に愛されてきたでしょうか?
無条件の愛情を充分に受けて育ったでしょうか?
大きすぎる期待で重圧感を感じたり、
過保護や過干渉など偏った愛され方はしなかったでしょうか?
また、両親の夫婦仲が悪かったり、貧困や病気などの問題で、
心に大きな重圧がかかってこなかったでしょうか?
もし彼が、幸せな環境の中で、正しく充分に愛されて育ったなら、
今持っているようなクセや短所はなかったかも知れません。
二つ目は、先天的に、つまり生まれつき、
ものの感じ方や行動が普通の人と異なる人がいます。
例えば、軽い自閉症であったり、アスペルガー症候群などの
発達障害であったり・・
知能的に優秀で、才能に長けているけれど、
他人とのコミュニケーションのとり方が少し違う人もいます。
先天的にせよ、後天的にせよ、
体に病気や障害などの不自由があるのと同じように、
心にも不自由があるのです。
彼は自分でも欠点や短所を何とかしたい、と思っているのですが、
自分の心のクセを変えるのは簡単ではないのです。
どちらにしても、指摘したり、批判するのではなく、
長い目で見守ってあげる姿勢が大切です。
必要ならば、あなたが彼のお母さんやカウンセラーの役目をして
育てなければいけないかも知れません。
同時に、あなたの夫に対する期待値を低くすることも必要になります。
そのためには、あなたが「自分で自分を幸せにする力」をつけて
いかなければならないでしょう。
あなたが願っているような愛を得られない気がしても、
さびしくなったり憂鬱になったりしないためには、
あなたの心が満たされていなければなりません。
こういう場合は、ちょっと専門のスキルが必要ですので、ぜひ
カウンセラーの助けを借りてくださいね。
でも・・
はっきり言えることは、あなたのご主人は、
あなたが幸せになるために最もふさわしい相手なんです。
正しいアプローチをしていけば、必ずあなたとご主人は
最高の夫婦になることができますよ!
まだ眠っている輝く可能性に目を向けてみませんか?