深刻な事情を抱えて私のところに来られたクライアントさまは、
よくこんなことを言います。
「もっと早くカウンセリングを受けてれば良かったのに・・」
「なんでもっと早く行動を起こさなかったんだろう・・」
離婚話が出たり、ご主人の浮気が発覚したりと、
せっぱつまった状況になると、目の前まっくらになってしまい、
落ち込んだりくよくよしてしまうのも分かります。
でも・・
「あのとき~するべきだったのに」
「どうしてあのとき~しなかったんだろう」と、
過ぎ去ったことを悔やんでも、どうにもならないどころか、
自分を責めることでますますネガティブな方向に気持ちが向いて、
前に進むエネルギーを奪ってしまいます。
過去のことを後悔するよりも、スッパリと、
「あのときは、あれで自分の精一杯だったんだ」と肯定してみませんか?
その次に、
「今から自分はどうすればいいか?」ということを考えてみましょう。
「笑っていいとも!」の司会をなんと32年も続けたタモリさん。
あの競争の激しい芸能界で長い人気を保ち続けることができた理由は
なんだったのでしょう・・
タモリさん自身はこう答えています。
「一切反省しないこと」
「過去は振り返らないこと」
反省しない、というのは
自分を責めたり、
自分を下げたり、
くよくよしない、という意味でしょう。
「自分を責める」ことと、「自分が責任をもつ」ことは、
全くちがうことなんですよ。
後ろを振り返ること、前を向くこと、
2つを同時にすることはできません。
終わったことは、あれでよかったんだ、と認め、
それ以上自分を責めるのはやめましょう。
そして、あなたの意識を未来に、望む方向に向けて
みてくださいね。