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今も昔も、民族や人種、国や文化を越えて、
あらゆる人間に共通するテーマ・・・それは愛です。

人間が生まれてきたのも両親の愛ゆえに生まれてきたし、
人生を生きるのも、結局は愛し愛されるためだ、と言えます。

 

愛がなければ、人間は生きて行けません。

愛は人が生きていくうえで最も大切なもの、
人が最も手に入れたいと望むものです。

愛し愛されることは、最高の幸せであり、
愛あるところに豊かさ、健康、繁栄もついてきます。

 

ところが、世の中の事件や犯罪、悲劇に、愛がからんで
いるのもまた事実です。

いびつな愛、まちがった愛は、人の心に憎しみや怒り、
欲望を植え付け、それが原因となって、暴力、いじめ、
非行、ノイローゼ、自殺・・・などといった悲劇を
生み出します。

 

愛は「諸刃の剣」なのです。
愛を正しく使えば天国になり、
愛を間違って使えば地獄になるのです。

 

なので、愛とは何かをよく知って、愛のルールをしっかり
守って使う必要があります。

 

愛といっても、人類愛のようなものから、友愛、親子の愛、
夫婦の愛、兄弟姉妹の愛など、様々なかたちがあります。

 

そのなかでも、夫婦の愛には、特別な法則があります。

夫婦の愛は、絶対に1対1です。

親が子供に対する愛は、子供が一人でも、3人でも、10人でも
多くなったからといってそれぞれの子供に対する愛が減る訳では
ありませんね。
それぞれに100%です。
子供が増えても、親の愛は無限大です。

また、子供もお父さんに対して100%、お母さんにも100%
です。
兄弟姉妹のあいだでも同じく、それぞれに100%です。

 

ところが、夫婦の愛だけは、絶対に分けることができません。
一夫多妻制は、歴史や地域の特性上、女性の多大な忍耐と犠牲の
上に存在してものであって、本来の形ではありません。

 

本当は、分けたら壊れてしまうのが夫婦の愛です。

妻にも100%、愛人にも100%というのは有りえないのです。

 

人生を天国にも地獄にもする、愛のルールについて、ちゃんとした
教育が行われないでいるのは問題です。

貴い性を売り物にしたり、興味本位の間違った性の情報だけが
氾濫している今の時代は、愛によって不幸になる危険があふれて
います。

 

家庭のなかで、まず夫婦が愛の概念やルールを明確に知って、
すばらしい愛で一つとなり、子供に本当の愛のすがたを示して
あげることが重要です。

夫婦が円満であることは、子供の教育に何よりも良い影響を与え、
健全で豊かな社会を作る基礎になります。

 

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