いったんこじれた夫婦の関係をよくしたいと思うとき、
夫と妻が同時に修復に向けて努力し始めることができれば、
どんなにいいでしょうか?
二人の問題なんだから、お互いが一緒に
譲るところは譲り、受け入れることは受け入れて、
少しずつ歩み寄ることができれば・・と思いますよね。
でも、ほとんどの場合、夫婦が同時に修復に向かうことは難しいです。
夫婦二人で、あるいは第3者が間に入って、
お互い、相手に「こうしてほしい」と思うことを言い合うとします。
すると、お互い相手の話には耳を貸さないで、自分の要求ばかりを
主張してしまうのです。
相手の話を一応聞いているようでも、実際心の中は閉じたままで、
相手の要求が受け入れられないのですね。
このようなマインドでは、いくら話し合っても平行線です。
本当に修復しようと腹をくくったら、
まずは自分の言いたいことはいったん置いといて、
相手の気持ちや事情に飛び込むことが必要です。
「私ばかりがまんして、夫の機嫌を取らないといけないの?」
「私だけががんばらないといけないの?」
と思われるかも知れません。
でも、そうではないのです。
どちらかが一方的に無理して、がまんして修復したとしても、
そんな夫婦は幸せな関係ではないし、長く続く関係でもありませんね。
では、どうすればいいのか?
夫と向き合う前に、まず自分と向き合うのです。
自分が満たされていなくて、いっぱいいっぱいの状態では、
相手の心に寄り添ったり、相手を思いやったりすることは
できません。
自分と折り合いがついたとき、はじめて
他人の心に飛び込む余裕が生まれるんですね。
まずは、自分に目を向けてみましょう。
自分の心が満たされて初めて、自然と相手の心が見えてきます。