私の所に来てくださるクライアントさまたちはみんな、聡明で、
性格もよくて周りからよい評判のある人ばかりです。
すごいスペックがあったり、重要なポストで働かれている方、
専門分野で活躍されている方・・
人から見れば「すごい人」なのに、当のご本人は、
自分のことをあまりよく思っていないんです。
1~2ヶ月間カウンセリングを続けるなかで、ぽろっと出てくるんですが、
ほんの幼い頃のちょっとした失敗を、ものすごく重大な罪を犯したように捉えていたり、
自分を「悪い子」と思い込んでいたりいます。
だから「私は幸せになってはいけない」
「苦労しないといけない」と思っている方がとても多いのです。
ある人は・・
幼稚園のとき、お父さんがお祖父さんの悪口を言っていた。それを、お祖父さんにあった時に何気なく話してしまった。お祖父さんはそれを聞いてお父さんに抗議し、二人の関係が気まずくなった。
彼女はお父さんに物を投げつけられて「よく考えてからモノを言え!」とこっぴどく叱られた。
そのお父さんの表情がとても怖くてショックで、それからは何か言いたいことがあってもうまく口にできなくなった。
またある人は・・
お母さんとお出かけして「ここでちょっと待っててね」とお母さんに言われたが、なかなか帰ってこないので怖くなって泣きながら一人で家まで帰ってしまった。あとでお母さんに「ここで待っててと言ったのに、何で約束守れないの?どんだけ心配したと思ってるの?!」と怒鳴られた。
それで「私はお母さんを悲しませる悪い子」というセルフイメージができてしまった。
このお父さんもお母さんも、怒っているのは自分の「チャイルド」の部分。
親としてではなく、同じ子どものレベルで子どもにぶつけているのです。
冷静に客観的に考えると、
幼い子どもに「お父さんが言ったことを秘密にしておくべきかどうか」の判断ができるはずがありません。
「親のいいつけを信じてずっと待っているべきかどうか」の判断もできなくて当然です。
ところが、子どもは親に言われたことを一生背負ってしまいます。
無意識のあいだに入ってしまっているので、
普段はそんなことがあったことも忘れています。
ましてや、そのことが生きづらさの原因になっていたり
夫婦や親子の関係に影響しているとは思っていません。
なにか自分に満足できない、自信がない、いわれのない劣等感に苛まれる・・
そんな方は、幼い頃の親とのエピソードを考えてみてください。
自分ではなかなか難しいときは、専門家の助けを借りてください。
あなたは、自分のことをどう思っていますか?
あなたの子ども時代を思い返して、
小さな子どもなのに大人のような対応を迫られなかったか?
まだ善悪もよく分からない年齢に、ルールを守ることを強要されていなかったか?
ただの失敗をひどく悪いことのように責められなかったか?
子どもならではの冒険心や遊び心を禁止されなかったか?
を、検証しなおしてみてください。
あなたはそれほど悪い子だったのでしょうか?
あのとき、親があなたを叱ったり責めたりしたのは、
親の都合だったのかもしれません。
親の不安からだったのかも知れません。
大人になった今のあなたが、もういちど、
そのときの小さなあなたを評価してあげてください。
「怖かったね、もう大丈夫」
「あなたはとってもいい子なんだよ」
自分に許しと愛を与えてあげましょう。
あなたは本来もっと、ずっと、すばらしい存在です。
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