今回は、私たち女性にとって、大変難しいこと・・について

書きますね。

それは、「課題の分離」という問題です。

「嫌われる勇気」で有名になったアドラー心理学で

よく使われる言葉ですよね。

 

女性は、自分のお腹から子どもを生みます。

自分の体から出てきた子どもを見た瞬間から、母性愛があふれてきます。

子どものためにはどんなことでもしてやりたい、

命をかけて守ってやりたい、という純粋で強い思いがわいてきますね。

この母性愛がなければ、太古の昔から命がうけつがれてくることは

なかったでしょう。

新しい命を誕生させ、育てるって、本当に過酷な労働ですからね。

 

でも、この母性愛ゆえに、女性は子どもを

「全く別の人格をもつ個人」としてよりも、「自分の分身」として見て

しまいがちになります。

 

「野菜も食べなさい」

「帰ってきたら手を洗うのよ」

「勉強しなさい」

「早く起きなさい」

「あんな子と遊んじゃダメよ」

・・・子どもへの愛から、つい口うるさく言ってしまいますよね。

 

でも、

どこまでが相手の課題で、

どこまでが自分の課題なのか、

これを明確にできてないと、問題が起こってきます。

 

子どもの課題に介入すると、依存が起こります。

子どもが自分で考える問題を親が代わりに考えて指示する。

子どもが試行錯誤する機会を奪って、親が先回りして行動する。

 

すると

子どもは自分で考えるのをやめ、価値観もすべて親譲り。

責任感も育たたず、自立できなくなってしまいます。

天から与えられた個性は埋没して「母親のダミー」になってしまいます。

 

たくさんのクライアント様と接してみると、

お母さんの価値観に人格をのっとられているように感じる方も

少なくありません。

 

子どもと私は明確に違う人格を持つ人間。

他人であるからには、親であっても踏み込めない。

 

自分と他人とのあいだに明確な線引きをすることが、とても大切です。

 

これは夫婦間にも言えることです。

 

「夫婦は運命共同体」「夫婦は一心同体」とは言っても、

お互いの課題に踏み込むことはできません。

 

夫が稼ぎが少ないからと、自分が無理して働きに出る。

夫がやるべき責任分担をやらないからと、自分が代わりにやってしまう。

夫がいやがっていることを、あなたのためだからとおしつける。

 

そうすると、夫は何でもあなた任せで責任を持たなくなったり、

自分の自由を奪われることに息苦しさを感じて反発したりします。

 

あなたはあなたで、どんどん苦しくなるし、

自分のコントロールできないことを何とかしようとしたり心配することで、

無駄なエネルギーを消耗してしまいます。

 

「ほっておくことなんてできないわ、家族なんだから」

と思うかも知れません。

 

でも、その奥には、自分の存在不安や怖れ、

「認められたい欲求」があるのかも知れません。

 

課題の分離がはっきりできると、自分も相手もとってもラクな

関係になり、安心と尊敬がうまれてきます。

 

 

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