幼いころ貧しくて食べるもの着るものがなく苦労した、
あるいは親がいなかったり病気で苦労した。
本人が病気や障害で体が不自由だった・・
こういう逆境にあってもがんばって成功した人に対して、人々は感動し賞賛します。
反対に、
お金持ちの家に生まれ何不自由もなく育ったのに、
わがままで自分勝手な振る舞いをする人には、
人々は冷たい視線を送ります。
でも、本当のところ、
貧困や病気など、物理的な不自由を持つ人より、
物理的には恵まれていても、心が貧しくて自分のことも他人のことも
信じられず、いつも満たされない思いを抱えている人のほうが、
はるかに不幸です。
海外旅行に行ったりブランドの服を買ってもらった記憶はあるけど、
お父さんとお母さんが笑いあって、楽しい団欒をした記憶がない。
モノやカネだけ与えられて、無条件の愛情はもらえなかった。
自分の気持ちを親に受け止めてもらった記憶がない。
抱きしめてもらった記憶がない。
家庭ではいつもピリピリして緊張した空気が流れていた。
もっと勉強しろ、騒ぐな、こんな職業につけ・・など、
ありのままの自分以上のことを要求されていた。
こういう人は、年はとっても心は大人になりきれません。
ひそかにずっと、生きづらさを抱えて生きています。
腕を骨折した人が、重いカバンを持てないことは、誰でもすぐに分かります。
でも、心の能力は目に見えないために、すぐに違いを認めることができません。
愛されて育った人には簡単にできることが、
愛されなかった人にはどうしてもできないということが、あるのです。
幼少期の頃に親から無条件の愛をもらえた人は、
他人を愛する能力が自然とできています。
自分が親に受け入れてもらって育った人は、
他人のことも受け入れられます。
でも親に受け入れてもらえなかった人が
他人のことを受け入れるのは、至難の業です。
もしあなたが、親から無条件に愛されたという実感がないなら・・
他の人と比較して、自分はどうしてこんななんだろう・・と
自分を責めないでください。
こんな環境でもがんばっていきてきた自分を抱きしめてあげてください。
そして、自分のありのままの姿を自覚することで、変わることができます。
もしあなたの夫が、人間として幼いとか、尊敬できないと思うなら・・
彼の育った環境を考えてみてください。
お義父さんやお義母さんがどんな人なのかを考えてみてください。
人は発達段階というものがあります。
子どものころはみんなわがままです。
わがままを親に聞いてもらって充分に満たされたら、だんだん
自分から他者へと、心が広がります。人への優しさが育ちます。
自分を充分に愛せる人だけが、他人を愛せます。
それができていない人に、人並みの優しさを求めるのは無理です。
心が大人になりきれてない人に、大人としての心の使い方は
できません。
その場合は、夫を育てる期間が必要になります。
奥さんがそういう視点で夫を見れるようになれば、絶対不可能と
思えるような夫婦関係の修復に、光が見えてきます。
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