人間関係のわだかまりが幸せを阻む

チャンスが目の前に来ているのに、もう少しのところで
いつも掴めない人がいます。

環境も条件もそろっているのに、なぜか決意することができず、
あとでできない理由を並べ立てます。

または、勇気をもってチャレンジしても、思ってもいなかった出来事に
足をすくわれる人もいます。

そういう人を時間をかけてカウンセリングしていくと、
共通した事実が見出せます。

「過去に解決していな人間関係がある」ということです。

親に対する恨みや、兄弟姉妹とのわだかまり、友達とのいざいこざや、
別れた恋人に対する思い、会社の同僚や上司に対するいやな感情・・・

様々な人間関係のなかで感じた恨み、寂しさ、ねたみ、怒り、憎しみ
といった否定的な感情が解決されずそのまま残っていると、
あなたの人生の様々な場面で、あなたの足を引っ張ります。

感情にはエネルギーがあります。
過去の人間関係で生じた否定的な感情はそのまま
強いエネルギーとなります。

幸福や成功に向かうべきエネルギーが否定的な感情に浪費されて、
消耗してしまいます。

もう忘れているような人間関係の残骸が、一生あなたについてまわり、
あなたの幸せを阻むのです。

それが結婚生活にも現われます。

家庭で夫婦関係や親子関係になにか問題があるときは、
自分の過去を振り返って、解決していない人間関係がないか、
考えてみてください。

その人と会える状態なら会って和解するのがいいでしょう。

しかし、相手がもう亡くなっていたり、会える状態ではない場合は、
自分でその感情を解決しなければなりません。

例えば、いつも母親に小言を言われてつらかった。
それで、母親に似たタイプの女性にあうと、なぜかいやな気持ちになる。
何かしようという時にも、また誰かから小言を言われそうで進めない。

その場合は、まず母親に対する感情を全部吐き出します。
心の奥底のフタを開く感覚で出し切ります。

その感情をまっすぐ見つめ、認めてあげます。
そのうえで、母親に小言を言われたことの「意味づけ」を変えてみましょう。

お母さんは自分を愛するがゆえに、自分を苦労させないために
小言を言ってたのかも知れない。
愛する気持ちをうまく表現できなかったのかも知れない・・

そして、その感情を手放し、お母さんを許すのです。

未解決の感情を解決する方法は、たくさんあるので、
またの機会にお伝えしていきますね。

全ての人間関係は、あなたの人格を高めるために、
あなたの人生を豊かにするためにあるのです。

その人と出会って何か学ぶものがあるから出会うのです。

否定的な感情を見つめて開放し、感謝に変えていくことができれば、
その人との出会いが完了します。

すると、余分なことにエネルギーが使われないので、
ポジティブなエネルギーがふつふつと沸いてくるのを感じるでしょう。

夫婦のさまざまな問題も、元を正せばここに行き着きます。
この根っこからクリアにすることで、関係を劇的に改善できます。