同じ屋根の下でいっしょに暮らしていると、
どんな夫婦でも程度の違いはあれ、さまざまな
意見の衝突やすれ違いが起こりますよね。
結婚するまで、全くちがう両親のもとで、ちがう環境で
育った二人ですから、当然といえば当然です。
衝突やすれ違いが起こる原因となるのは、
うまれつきの性格、育った環境、経験や両親から学んだ
価値観です。
この価値観にしたがって、人は
「こうあるべき」
「これは~のはずだ」
「こうしなければならない」と
様々なルールを与えているんですね。
このルールが夫婦で一致しないとき、問題が起こります。
相手が自分の価値観に合わないので不愉快になるのです。
例えば、私の家では、家族のあいだで
「おはよう」
「いただきます」
「ありがとう」
「おやすみ」
こういうあいさつをするのが当たり前でした。
でも、夫は食事のときでも何も言わないで食べ、
食べ終わってもだまって席をたつのです。
それが最初すごくいやだったのですが、
夫の実家に行って見ると、そこではみんな、あいさつしないのが
当たり前だったのです。
生まれたときから家族がそうだったから、夫もそうなったのです。
こういうルールは、ぶつからないと気がつかないことも多いですね。
実際にぶつかってはじめて
「あ、当然だと思ってたことが当然じゃないんだな」
ということが分かったりします。
夫婦で、よく似た価値観は何か、
まったく違う価値観はどんなものがあるのか、
よく理解しあうことが大切です。
自分の価値観が常識だと思っていたら、実は
そうじゃなかった、ということもあるのです。
思い切ってその価値観を手放した方が、
夫婦が円満に暮らす上でよい場合もありますね。
自分の持っている価値観は何だろう。
相手の持っている価値観は何だろう・・
こうやっていつも意識していると、
自分と相手を良く知って夫婦間の葛藤を避けることができます。