離婚したい、というだんな様・・
「ずっとがまんしてきた」「もう限界」
「早くオレを解放してくれ」という言葉をよく言います。
そして家ではだんまりを決め込んだり、
言葉や態度がぞんざいになったり、
不機嫌そうにモノに当たったり・・
そんな日々が続くと、
妻としてもどんどんつらくなってきて、
「そんなに私と暮らすのがイヤなんだな・・」
「このままひきとめておくのは私のわがままなのかな？」と
思ってしまう方、多いですよね。
夫を不幸にしているのは私だ。
私もずっと、このまま夫に嫌われて生きていくのはつらい。
じゃあ、もう離婚するしかない・・と。
もちろん、彼の言葉は嘘ではないかもしれません。
本人は現在、本当に奥さんを「きらい」と思っていて、
「早く別れたい、そしたら幸せになれる」
と信じているかも知れません。
でもね・・
こういう形で離婚して幸せになった男性はいないと思います。
自分が本当は何を望んでいるのか、
自分が本当は何に傷ついているのか、
心の奥底にある自分の気持ちって、なかなか分からないものです・・
男性は結婚するとき、
自分が妻を幸せにする、と思って結婚します。
そして一緒に暮らしながら「妻を幸せにできている自分か？」
ということをとても気にしています。
奥さんがとても幸せそうで、明るく笑っていて・・だと、
男性はとても満足しますが、
奥さん自身も家事や、妊娠、出産、育児・・・
初めてのことばかりで慣れないため、試行錯誤ですよね。
当然笑顔でばかりはいられません。
一生添い遂げようと思ったくらい好きな女性が、
自分のそばで不幸そうにしている・・
これが、男性にとっては、たまらなく苦しいことなのですね。
自分が存在している意味が分からなくなるほどの、苦しさ・・
その苦しさを感じることに「がまんできない」状態なのです。
では、離婚したらその苦しみから解放されるでしょうか？
今、他に女性がいたとしても、
あなたが離婚してあげれば、彼はせいせいして、
その女と幸せになれるでしょうか？
絶対に違うと思います。
「愛する人を幸せにできない自分」というセルフイメージで、
自分に対する信頼がないのに、幸せになれるはずがありません。
あなたも同じです。
確かに、冷たい目で見られて、無視されたり、
家で暴れられたりすると、つらくてつらくて、
「自分なんかいない方がいいんじゃないか･･」とさえ
思ってしまうかも知れません。
でも、こんな状態で離婚したら、「私なんか・・」という
ドン底のセルフイメージで、幸せな未来が築けるでしょうか？
もちろん、修復には多くのエネルギーと時間が必要です。
いつまでがんばったら、絶対夫が変わる、という保証もできません。
でも、今の夫の状態が、本当の彼の姿では決してありません。
彼も、心の中は苦しみと挫折感が渦巻いているはずです。
心の奥底では、「本当はあなたを愛したかった」という
気持ちがあるはずです。
不機嫌な彼の態度の向こう側を見つめて、
今あなたにできることを、ひとつずつやっていきませんか？
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