人間関係を開く3つの言葉
人と人との関係は、コミュニケーションによって築かれていきますよね。
コミュニケーションのツールとして最も重要なのは、なんといっても「言葉」です。
夫婦のあいだでも、友達、知人、職場の同僚など、その他の人とのあいだにも言えることですが、関係性をよくしたり、まずくしたりと、大きな影響を与える言葉が3つあります。
それは・・
「ごめんなさい」
「ありがとう」
「愛しています」 の3つの言葉です。
この3つの言葉は、人との関係を築く大事なキーになります。この言葉を正しく使っていれば、どんな人との関係もうまくいくのです。
反対に、相手との関係がうまくいかなくなったり壊れてしまうのは、この3つの言葉がきちんと使えないことが原因だと思ってほぼ間違いありません。
夫婦のあいだで、一方が離婚を決意するほど心を閉ざしてしまっている場合は、相手の深く傷ついている心を理解して「ごめんなさい」を真心から伝える必要があります。
でも、この「ごめんなさい」の伝え方、つまり謝り方がまずいために、パートナーの心を開けずに、関係修復が難しくなるケースが多いです。
特に女性よりも男性の方が謝り方が下手な場合が多いですね。また、幼少期から深い心のふれあいや、兄弟姉妹とケンカしたり仲直りしたり・・という関係性の構築をすることに慣れていない人は、相手との関係がまずくなったときに修復することがとても難しく感じられるかも知れません。
そこで今日は、パートナーの心に届く、効果的な謝り方をお伝えしていきます。
正しい謝り方とは?
浮気をしてしまった。
ひどい言葉で心を傷つけてしまった。
長い間、寂しい思いをさせていた。
・・などのことでパートナーが心を閉ざしてしまっている場合、 さらには離婚まで考えている場合・・
パートナーの心に響くように謝罪して、「水に流して、やり直そう」と思ってもらうには、どうしたらいいでしょうか?
正しい謝り方をするには、次のようなポイントを押さえる必要があります。
1.相手の心の傷を全力で理解する。
2.きちんと言葉で相手の心を表現する。
3.自分のしたことをしっかりと認める。
4.「ごめんなさい」「許してほしい」と言葉に出して謝罪する。
これを順に説明していきます。
1.相手の心の傷を全力で理解する。
相手が自分に対して怒っているとき、やってしまいがちなのが 「そんなことぐらいで怒らなくてもいいじゃない」と言ったり、 「ごめんごめん、もう許してくれたっていいじゃない」などと言うことです。
自分だったらそんなことぐらいで怒らないのになあ、と思うかも知れません。
でも、ある出来事に対する感じ方、受け止め方は人それぞれなのです。相手の感じ方を否定しないことが大切です。
あなたなら軽く流せることでも、パートナーは深く傷ついているのなら、相手の感情をそのまま受け入れましょう。
たとえ「自分ならそんなことでは怒らないのに」と思ったとしても、相手の怒りを理解して認めることはできます。
怒りに同意することと怒りを認めることは違います。
相手が怒っているのは正当であると受け入れて、傷ついた相手の気持ちを全力で分かろうとする姿勢が大切です。
自分の価値感はいったん横に置いて、パートナーが自分の「何に対して」傷ついているのか、「なぜ」傷ついているのか、「どんなふうに」傷ついているのかを、相手の価値観から理解しようと努力してください。
2.きちんと言葉で相手の心を表現する。
パートナーの気持ちが理解できたら、今度はそれを言葉に出して伝えましょう。
でも、相手が怒っている場合、なかなか言葉に出すのが難しいですよね。
なぜかというと「あなたが怒っているのはもっともだ」と認めてしまうと、よけいに相手が怒って、自分が責められそうな気がするからなんですね。
つまり「相手の怒りを認めたら、怒りが増幅するのではないか」と考えてしまうのです。
だから相手の気持ちが分かったとしても、分からないふりをしたくなります。
でも、これは逆効果です。怒りは否定されると、ますます大きくなります。 分かってもらえないと思うと、パートナーはどんどん心を閉ざしてしまいます。
反対に、その怒りが「正当だ」と認めてもらえると、すっと収まります。
感情は、分かってもらえると消えていくという特徴があるのです。
3.自分のしたことをしっかりと認める。
「自分が弱かった」「自分の〇〇が問題だった」と認めて、反省していることを伝えることが大切です。
でも、自分の間違いを認めること、自分が相手を傷つけたと認めることは、勇気がいりますよね。
勇気がないと、防衛的になって弁明や言い訳に走ったり、向き合うことを避けてしまいがちです。
自分の中に自己卑下や自責の感情が強いと、なかなか認めることができません。
自分のした行為や態度が間違っていたと認めたからと言って、自分の価値が失われるのではいということを、自分にしっかり言い聞かせてくださいね。
また、自分の何が問題だったのか、についてきちんと説明しないで、ただ「ごめん、もうしないから」というのは一方的です。面倒くさそうな態度で謝罪されても、パートナーは心を開いてくれません。
「あなたただって〇〇だったでしょ?」という風に、相手を責めるのは最も避けたいことです。
例え、相手にも問題があって、自分がそうするしかなかった理由があったとしても、それはまた別の機会に伝えることにして、今は全力で謝ることに集中ましょう。
どちらが正しく、どちらが間違っているのかは関係なく、大切な相手の心を開いてもらうために勇気を出しましょう。
4.「ごめんなさい」「許してほしい」と言葉に出して謝罪する。
次は、「ごめんなさい」「申し訳なかった」「許してほしい」と、きちんと言葉にして伝えましょう。
「もういいでしょ?いつまで文句いうの」と言ったり、軽く流して謝ることを中途半端にすると、相手の傷ついた気持ちは収まりません。
親しい仲にも礼儀ありです。誠実に、心を込めて、謝罪の言葉を言いましょう。
さらには、 これから2度と繰り返さないと約束し、そのために自分にできる具体的な行動計画を伝えると、信頼感を得ることができるでしょう。
埋め合わせの提案をするのも、より効果的ですよね。
どうしても許せない、と思うことでも、心を込めて丁寧に謝罪してもらえれば、水に流そうと言う気持ちになるものです。
閉じてしまった相手の心をもう一度開いてもらうには、中途半端な態度ではできません。
失いたくない大切なパートナーだからこそ、勇気を出して真実に向き合ってくださいね。
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