「うちのダンナは、母親ととても仲がいいです。
家のすぐ近くにダンナの実家がありますが、毎日のように実家に行って
義母とおしゃべりして、夕食も実家で食べて帰ってくることがしょっちゅうです。
義母は地域では結構有名な実業家で、私も尊敬しています。
私は自分の母親とはいつもケンカばかりでしたので、
そんなダンナのことを今まで親孝行な息子だと思っていましたが、
ちょっと行きすぎじゃないか、という気もします。
それと、子どもが生まれてから、ダンナがなぜか苦しそうなんです。
子どもの世話は積極的にやってくれますが、『かわいい~』っていう感じ
ではなくて、義務的な感じがして、ちょっと違和感がありました。
それと、最近がダンナが口癖みたいに『自分は空っぽだ』っていうんです。
子どもが生まれてから焦っているような感じがします。
家事もよく手伝ってくれるいいダンナなんですが、私にも子どもにも
よそよそしい感じがして、気になっています。」
結婚しても母親とべったりした関係だったり
毎日電話やメールをするご主人なら、ちょっと考え物です。
表面的に見れば、「親子の仲がいい」
「親孝行」に見えるわけですが、それは母親から卒業していない
のかも知れません。
親から無条件の愛情をもらって、十分に気持をきいてもらえ、
「ありのままの自分を出しても受け入れてもらえる」という安心感と
充分に愛された実感があれば、
大きくなれば自然とお母さんという「巣」から飛び立ちます。
そして時々、外の世界で疲れたり傷ついたりした時には
また巣に帰ってきて癒してもらうのです。
でも、その「巣」が不安定だったり、
いつなくなるか分からない、という不安があると
その巣にいつまでもしがみつき、大人になっても飛びたてないでいます。
お母さんが仕事や趣味に忙しく、あまり関心を持ってもらえなかった、
他の兄弟姉妹のほうがもっと愛されていると感じていた、
とにかく自分はお母さんの「1番じゃない」という気がしていた・・
または、がんばって結果を出したときだけ愛されたり、
お母さんの期待に沿ったことをしたときだけほめられるなど、
条件付の愛情しかもらっていない場合や、
お母さん自身が精神的に子どもっぽくて充分甘えられなかった場合、
そういう「思い残し」があると、お母さんから卒業できないのですね。
お母さんに見捨てられるんじゃないかという不安や
お母さんに対する未練や怒りが奥深くに残っているのです。
それはそのまま結婚相手との関係に影響します。
結婚相手に対して言う要求や文句などは、本当は母親に対して
言いたいことです。
それに気づかないと、「いい人で、親孝行で、立派な人なのに、
うまくやれないのは自分のせいだ」と、パートナーが苦しむことになります。
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