あるクライアントさまが、子どもをひどく叱ってしまうことに悩んでおられました。
もともと子どもが大好きな愛情深い女性なんですが、
自分の子どもがギャーっとだだをこねたり、
いつまでもめそめそしたり、
自分のしたいことを主張したりするのを見ると
思わずカーッとなってしまい、大声で叱りつけてしまうそうです。
子どもを愛しているのに、自分の中から湧き起こる怒りをどうしようもできず、
罪悪感に苦しんでいる方を、今までに何人も見てきました。
男性なら息子に、女性なら娘に、特にイライラしてしまうことが多いようです。
そのクライアントさまも、息子がだだをこねてもなんともないのに、
なぜか娘には我慢できなくなるそうです。
子どもを叱りつけてしまうという方に、ご自分と母親との関係を聞くと、
みんな「お母さんが大好きだった」と言います。
でも、深く深く話しを聞いていくと、共通している何かがあります。
それは「お母さんに気持を聞いてもらえなかった」ということなんです。
一生懸命愛してくれてるのは分かってたんだけど、
「お姉ちゃん(お兄ちゃん)でしょ」と言われたり
だだをこねると置いていかれたり、
寂しいときにそばにいてもらえなかったり・・
お母さんに自分の感情を受け止めてもらえず、
悲しい、不安だ、寂しい、苦しい、といった感情を
ずっと自分の中に抑えこんできました。
だから、自分が抑えこんできたものを、
目の前で子どもがやっているのを見せられると、
カーッとなってしまいます。
自分が我慢していることを、平気でやって見せるので
「許せない」気持がわいてくるのですね。
頭では「子どもを叱ってはいけない」「愛してあげたい」と
思うのに、いざ子どもがそういう行動をすると、もうコントロール
できなくなってしまうんですね。
「私は認めてもらえなかったのに!」
「私は愛してもらえなかったのに!」と、
自分の中にいるインナーチャイルドが、子どもに嫉妬しているんです。
特に、女性の場合は娘、男性の場合は息子が、自分の幼い頃と
重なりますから、インナーチャイルドの嫉妬が強くなります。
その場合は、何よりも
「自分のインナーチャイルド」と向き合っていくことが一番です。
私のインナーチャイルドは、どんな思いを抱えてきたんだろう。
どういう風にしてほしかったんだろう。
そこを見つめていきましょう。
そして、自分の子どもを愛するように、
自分のインナーチャイルドを愛してあげてください。
気持を聞いてあげて、
認めてあげて、
ほめてあげて・・
お母さんにしてもらえなかったことを、自分がやってあげるのです。
そうしていると、傷ついたインナーチャイルドが癒されてきます。
インナーチャイルドが満たされると、自然と自分の子どもへの愛が芽生えてきます。
一人でやるのは難しい・・そう思ったら、カウンセラーの
協力を求めてくださいね。
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