課題の分離の先にある考え方

暴力をふるう、暴言を吐く、浮気する、モラハラする、働かない・・ 旦那さんが困った行動をしているとき、それに対する妻の反応は、大きく2つあるのではないでしょうか?

「夫が悪いんだ」と思って相手を責めたり非難をする場合と、反対に「私のせいだ」「私がどうにかしなきゃ」と思って自分を責める場合です。

でも、この2つの反応はどちらも、問題の解決には効果がありません。

一見すると、この2つの反応・・相手を責める、自分を責める・・のは正反対のように見えて、根底には共通して「自分が悪い」という自責や自罰の念があるのです。だからまず、「自分が悪い」から抜け出す必要があります。

相手の問題行動に対して、「これは相手の課題であって私の課題ではない」と考える必要があります。 そして、夫が怒りをぶつけたりイライラしたりするときも、「相手の感情は相手のもの、私の感情は私のもの。相手の感情に私が責任をもつ必要はない。」と自分と相手のあいだに境界線を引くことが大切です。

なぜかというと、自責や自罰の念があると、絶対に幸せになれないからです。 だから何よりも先に、「自分が悪い」から抜け出すことが重要なのです。

ここまでが、いつもブログでお伝えしていた内容です。 でも、本当は、この先にもっと上級クラスの考え方があります。

夫のイヤな要素は私の中にもある

ところで、話は変わりますが、私は長い間、夫を変えよう、変えようとしてきました。 夫の欠点・・自己中心さ、無責任さがとても気に障って、いつもそれを夫に指摘しては直そうとしてきました。

そういう私の指摘を夫が素直に聴くわけはなく、指摘するたびに夫は反発して怒りを爆発させ、ケンカに発展しました。こんなことを続けるうちに、夫婦の仲はどんどん悪化の一方を辿るばかりでした。

その頃の私は、「自分が悪い」という思いが根底にあったのです。当時はまったく気づいていませんでしたが・・。

カウンセリングを受けてから自分と向き合いだして、自責の念が薄れて自己肯定感が高まってくると、夫のありのままを受け入れられるようになりました。 それと同時に「夫の問題は私には変えられない、だからコントロールすることはやめよう」と思うようになったのです。心の境界線を引くようになったのですね。

でも、それだけでは十分ではなかったのです。 それからさらに時間が経って、私は「夫の自己中心さや無責任さが、自分の中にもある」ということにようやく気付きました。 程度の差はあっても、相手と同じ要素が私の中にあるから、相手の中にあるものが見えるのです。

そして相手を責めたり変えたりしようとする代わりに、自分の中にある同じ要素、つまり自分の自己中心さや無責任さを見て、解決していく必要があったのです。自分を見るというのは、自分を責めるのではなく、自己中心、無責任になるしかなかった、私の幼い頃の心の傷を探して、そこを癒していくということです。

それまでずっと私は、自分がいつも責任感があって人のことを考えられる人間だと思っていましたので、それを認めるのは勇気のいることでした。自責や自罰の念から完全に抜け出して初めて、「あなたの問題は私の問題」と考えられるようになります。

あなたの問題は私の問題

ハワイの伝統ヒーリングであるホ・オポノポノでは、自分の周りの全ての問題は「私の責任」と考えます。自分が直接関わる問題だけでなく、見たり聞いたりした問題までも、すべて100%「自分の責任だ」と考えます。

ホ・オポノポノを広めたヒューレン博士が、重い罪を犯した精神障害者たちの問題を、彼らに直接会うことなく解決したという話は有名ですが、それは、相手の問題を「自分の問題」とみなして、相手を解決しようとするのではなく、自分の心に集中して解決しようとしたからこそ可能だったのです。

「相手の問題は私の問題」とは、相手の問題をみて「私のせい」と自責しているのではなく、私が見たり聞いたり認知したことは、私が直接関係していなくても、すべて私と関係がある。だから「私の責任」ということです。

すべての人類はつながっている。膨大な人類の記憶を共有している。その記憶が私の中にあるからこそ、自分が見たり聞いたりして自分の世界のなかに存在しているのだ、とみるのです。 そしてその記憶を浄化していくことによって、私ばかりでなく相手の問題も解決されていくということです。  

このように、「私のせい」と「私の責任」は、全く違うものです。

私の問題を作った心の傷を癒すこと

暴力をふるう、暴言を吐く、浮気する、モラハラする、働かない・・ いろんな問題を抱えた旦那さんに対して、それをもちろん「私のせいだ」と考えて自分を責めるのは間違いです。また「彼のせいだ」と相手を責めても解決はできません。だからと言って、「これは相手の問題だ」と割り切ってしまうのは、初期の考え方ではそれでいいのですが、それだけでは根本的な解決には至りません。

ではどうするのか?「自分の中にある何が彼をそうさせているのだろう」と考え、相手を治そうとするのではなく、自分の心を見るのです。

特に夫婦は、無意識の世界で、膨大な記憶を共有しているのです。 これらの問題を作っている、旦那さんの闇な部分、例えば、不安が強い、恐怖心、自己中心、直面しないで逃げようとする。・・そういう旦那さんの闇の部分を感じたら、それは大なり小なりの違いはあっても、自分の中にもあると考えます。

だから自分の中の記憶を浄化すること。自分のその闇の原因となる、幼い頃の心の傷を癒していくことです。それはインナーチャイルドセラピーなどで解決することができます。自分の中の闇の部分に気づいて、そこに光を当てると、消えていくのです。でも、浄化すべきものがどんなものか分からないときは、ただ「ごめんなさい、許してください、ありがとう、愛しています」の4つの言葉を唱えてみましょう。

ホ・オポノポノでは、私の記憶を消去できるのは、私の中にある「神聖な知能」だけだと言っています。神聖な知能とは、サムシンググレート、神様と呼ばれる存在を指します。自分が「ごめんなさい」と悔い改め、「許してください」と許しを請うと、私の中にある「神聖な知能」が私の記憶を消去してくれます。そして、私のなかの闇の部分が消えていけば、それにつられるように旦那さんの問題が消えていくのです。

悔い改めて許しを請う、というのは自分を責めるのではなく、自分(自分の中のインナーチャイルド)に対する絶対的な愛と慈しみを持っていることが大前提ですので、自責や自罰の念とは全く別のものです。 もしあなたがまだ「自分が悪い」から完全に抜け出せず自責や自罰の念がまだ残っているなら、その前段階として、自分を愛し受けいれること、「相手の課題は相手のもの」と境界線をしっかり引くことにフォーカスすることが大切です。

 

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