幸せになりたい、成功したい、と思えば、知識やノウハウを頭で理解するだけではなく、実践が必要だということは、誰も否定しませんよね。
でも、せっかくセミナーや書籍、ネットの情報で知識やノウハウを学んで心が晴れ晴れしたけれど、それを行動に移せないまま時間だけが過ぎていき、状況は何も変わらない・・という経験をしたこと、一度はあると思います。
私のカウンセリングでも、セッションで「自分が変わるためにこうやっていこう！」と方向性が出たものの、次の回で実践されたかどうかをお聞きすると「まだやってません・・」とおっしゃる方が少なくありません。
頭では「やったらいいんだろうな・・」と思いながらも、なかなか動けないことはありませんか？
夫婦関係でいうならば、例えば、
旦那さんに素直な気持ちを伝える、
許せない思いを超えて許す、
険しい表情で無視してくる旦那さんに話しかける、
女性らしい振る舞いをする、あるいは、
旦那さんに無理じいされたときに毅然とノーを言う、など・・
「逃げる」はラクだが成長がない
頭ではやりたいと思っても、実際に実践しようとすると、「嫌だ」「苦手だわ」「自分には無理」・・などの気持ちが出てきて、行動することから逃げたくなります。
そんなとき、また別の本やネットで「好きなことをやろう」、「やりたいことだけやろう」という内容を見ると、「そうだ、自分の気持ちが乗らないことはやらない方がいいんだ」と思い、それで自分を正当化してしまいます。
人の気持ちはいつもラクな方に流れやすいし、身体は慣れていることだけやろうとしますからね。反対に言えば、ラクなこと、慣れていること、「快」なことを「好きだ」と思い込んでいるのかも知れません。
しかし、これが成功を阻む甘い罠です。チャレンジから逃げているだけだということに気づく必要があります。 本当に幸せになりたいなら、「不快」な領域に向かっていく必要があるのです。
行動に移せないときの、３つの質問
なかなか行動に移せないときは、下記の３つのことを考えてみてください。
１．自分は何を避けているのだろう？
うまく行かないかも知れない。拒絶されたらどうしよう・・という恐怖心かも知れませんし、嫌われるんじゃないか・・という不安かも知れません。自分が負けてしまうような、下になるような気がして、プライドが傷つくのかも知れません。あるいは、怠惰な自分がいて、行動することを面倒に感じているのかも知れません。
誰もがやったことのないこと、慣れてないことをするのは、誰でも最初は不快感を伴います。
でも、目の前の状況を変えたい、自分が変わりたい、成長したい、と思えば、今までと同じ行動をしていては不可能です。いくら新しい知識を得て考えが変わっても、行動が変わらなければ、状況が変わりません。
自分が避けたいと思っていることを明確にすれば、それを克服しようという気持ちがわいてきます。
２．自分はどんな未来を手に入れたいのだろう？
こんな夫婦になりたい、こんな家庭を作りたい、こんな風に子どもを育てたい。親と同じ生き方はしたくない。世代間連鎖を断ち切りたい・・自分の人生の主人公として、あなたはどんなビジョンを持っていますか？夢や人生で達成したいことは何でしょうか？
３．そのためには自分がどうなりたいのだろう？
今までの自分のままでいたら、2番の願う未来を手に入れることができるでしょうか？できないとすれば、あなたは願う未来のために、どんな人間になりたいのでしょうか？ そのためには今、何をするべきでしょうか？
あなたの意識が明確になり、しっかりとした目的を持ったら、不快な領域にも敢えて飛び込む勇気が出てきます。
最初は分からないし慣れないから不安で、苦しくて、不快に感じることも、いざやってみると意外と簡単に感じることが多いものです。
また、最初は慣れないので大変そうに感じることも、何度かやってみるうちに慣れてきて、そのうち不快な領域が、安心・安全な領域に変わってくるのです。
自分のなかに安心・安全な領域が増えていけば、それが自分に対する絶対的な信頼感につながります。
もちろん、行動さえすればすべていい結果になるとは限りません。実際やってみると、困難にぶち当たったりすることもあれば、予想しなかった方向に状況が進んでいくこともあります。
でも、そうやっていく過程で、自分が成長することができるのです。
最初から行動したあとの結果を考えると、今までの経験情報や先祖から受け継いだ記憶をもとに、どうしても否定的になり、行動できなくなります。
結果は天に任せて、私たちは目の前の過程を楽しむこと！
「やりたいことだけやろう」はそろそろ卒業して、なりたい自分になるために、欲しい未来を手に入れるために、積極的に自分の不快領域に飛び込んでみませんか？
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