夫への恨みが消えない

夫への恨み、怒りがいつまでも消えない、という方、時々いらっしゃいます。

第3者から見れば、それほどひどいご主人じゃない場合が多いのですが、奥様自身は許せない!という気持ちがふつふつと沸いて、セックスを拒否したり、子供には笑顔で話すのにご主人にはいつもツンツンしていたり、ふとしたきっかけで過去のことを蒸し返して怒りをぶつけたりします。

 

その理由は「家事や育児を手伝ってくれない」「帰ってくるのが遅い」「ちゃんと働かない」「お酒を飲みすぎる」「私のことを全くわかってくれない」・・などの理由が多いですね。

 

だんだん歳を取って恨みや怒りが蓄積してくると、夫に暴言・暴力を加える奥様もいます。

 

夫に恨みや怒りが消えない妻の共通点は、

  • 日常で不満が多く、感謝の気持ちを持つことが少ない。
  • 全般的にネガティブ。
  • 被害者意識が強い。

などです。

 

そのため、ご主人以外の人、例えば友人や職場の同僚との関係でも、喧嘩したり葛藤したりすることが多いようです。

 

でも、一般で言われるようなアンガーマネージメント(怒り調節)や被害者意識から抜け出そう、という解決策では効果が出ないことがほとんどです。

 

では、夫に対する恨みを解決するにはどうしたらいいのでしょうか?

 

実は、夫に対して感じる恨み・怒り・憎しみの根本的な原因は、父親(時として母親)との関係にあるのです。

親に対する恨み

夫に強い怒りや恨みを感じる方は、幼い頃の父親との関係がどうだったろうか?ということを思い出してみてください。

 

お父さんとの間でこんなことがありませんでしたか?

  • 父親が自分に無関心で愛情を感じられなかった。
  • お酒を飲んでは母親や自分に暴言・暴力をふるった。
  • 虐待されていたり、体罰を与えられた。
  • いつも怒っていて、家庭がピリピリしていた。
  • 浮気をして家族を捨てて出て行った。

 

人生で最初に出会った男性がお父さんなので、お父さんは男性イメージの原型になります。

夫への怒り・恨みを手放して幸せな夫婦の愛情関係を築くには、今までフタをしてきたお父さんへの感情と向き合っていく必要があります。

 

ひどいことをしたお父さんを、許すという気持ちにはなかなかなれませんよね。でも、他人に対して恨み、怒り、憎んでいるとき、そのネガティブな波動の矢は相手に投げたようでもそのまま自分に返ってきます。

 

人間が怒っているときに吐いた息の沈殿物をネズミに注射すると、数分で死んでしまうそうです。それだけの猛毒を体の中で作り出しているから、恨み、怒り、憎しみなどの感情を使っている本人もその毒で細胞をむしばみ、病気を作り出してしまいます。

 

許すか許さないかではなく、お父さんに対して恨みや怒りを感じているあなた自身が幸せになるために、自分と向き合っていきませんか?

 

ここから、段階的にどうやってお父さんへの感情に向き合っていくかをお伝えします。

最初にやるのは自責から抜け出す  

お父さんに対して怒りや恨みを抱いている方のなかには、「自分のことがダイキライ」という方も多いです。

 

ひどい父親だったとはいえ、幼い頃の子供にとって親は神様のような存在ですので、そういう親にひどいことをされた=自分が悪い、自分が価値がないと無意識で思っていることが多いです。

 

相手に対する怒りや許せない思いよりも、もっといけないのは罪悪感、自己卑下の感情です。

 

何よりも先に、まずは自分を罰している思いから解放され、自分を赦し、愛する必要があります。

 

親を選んで生まれてきたのではありません、生まれてみたらこういう環境だったのですから、幼い頃のあなたには、何の罪もなかったのです。そのことをしっかりと自分に納得させてあげてください。

 

あなたがまともに愛されなかったのは決してあなたのせいではなく、あなたに価値がないからでもなく、100%親の責任です。親が人間として無知で未熟だったからです。

 

「あなたは何も悪くなかったんだよ」「本当につらかったね」という言葉を当時の自分自身(インナーチャイルド)にかけてあげてください。

 

恨みは完全に理解できれば解ける  

罪悪感と自己卑下の観念を少し手放せてきたら、その次の段階として、では父親はどうしてあんな父親だったのか?ということを考えていきましょう。

  • なぜ父親は私を愛せなかったのか?
  • なぜ私に無関心だったのか?
  • なぜ母に辛く当たったのか?
  • なぜ酒を飲まずにはいられなかったのか?  
  • なぜ浮気をして家族を捨てたのか?
  • なぜちゃんと働けなかったのか?

例えば、お父さん自身も親から愛を受けずに育ったのかもしれません。また、家系を調べると、代々先祖からの世代間連鎖で親から子に暴力があったり、親が子供を愛せない、男性のパワーがなくて無気力だった、代々夫婦仲が悪かった・・という家系的な課題があるのかもしれません。

または、お父さん自身がアスペルガーやパーソナリティ障害だったという場合も考えられます。

 

私たちは、自分が考えたり感じたりしているようであっても、私たちの意識は3%の顕在意識と97%の潜在意識からできています。潜在意識の中に先祖から譲り受けた心の癖や感情の使い方が刷り込まれているため、自分と向き合わない限りはどういう心の癖をコントロールするのは大変難しいのです。

 

原因のない結果はありません。お父さんのどうすることもできない生きづらさ、弱さ、心の傷など、お父さんの立場から考えてみてください。

 

相手を完全に理解できると恨みは消えていきます。

 

なぜ恨みを手放さないといけないのか?

 

いくら父の事情が理解できても、許すのは難しいかも知れません。

許すとは、相手を受け入れるとか、相手と仲直りするということをいうのではありません。

 

許せないでいるときの自分は現在を生きていません。被害を受けた過去に今も縛られているのです。

ネガティブな感情のために自分の人生が台無しになっていることに気づき、自分のためにも恨みを手放すことが重要です。

 

お父さんへの怒り・恨みから自分自身が解放されていくと、あなたの心が自由になっていきます。お父さんというフィルターを重ねてみていた夫のことを、ありのままに見ることができるようになるため、夫の気持ちが見えてきたり、夫の事情を理解できるようになります。

 

 


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