先回の記事「ケンカになると無視や逆ギレをする夫」の続きです。
そもそも、女性がケンカを始めるのは、
「私のことを分かってほしい」という気持ちから、さらには
「相手のことを分かりたい」という気持ちからなのです。
それを、やり方を間違えたために相手に「攻撃」と受け取られ、
夫婦喧嘩がまるで勝ち負けを争う戦いのようになり、
関係がこじれてしまうのは本当にもったいないことです。
ケンカで夫婦仲がこじれてどんどん気持ちが離れてしまうのは、
ケンカの内容よりは、ケンカのやり方がマズいことに
原因があります。
ジョン・ゴッドマン教授も、
「争う内容が問題ではなく、争う方式に問題がある」
と主張しています。
それでは、夫婦喧嘩で関係がこじれないためにはどうしたらいいのでしょう?
1.夫婦喧嘩を始めるときにやってはいけないこと
ケンカをするときに絶対避けたいことは、次の5つです。
●「私は正しい、あなたが間違ってる」という考え。
この思考がある限り、相手を非難してしまい、攻撃的になってしまいます。
どちらが正しいかではなく、どれだけ折り合っていけるか、が問題です。
●極端な言葉を使ったり決めつけをすること。
「あなたっていつもそうよね。」
「今まで一度も~してくれたことないよね。」
こう言われると、それが事実かどうかに論点が移って
不毛な言い争いに発展していきます。
●目の前の問題だけでなく、過去の問題にまでさかのぼること。
「あなたは昔からそうだったわ。」
「あの時もあなた~したわよね。」
一度に複数のことを言われると男性は頭が混乱してしまい、
冷静に話せなくなります。
●相手の行動への不満だけでなく、人格そのものを否定すること。
「あなたって、最低ね。」
「あなたは人の気持ちが分からない人よ。」
これでは全否定になってしまい、心を閉ざされるでしょう。
あくまでも、問題となる相手の行動だけにフォーカスしましょう。
●感情が高ぶっている状態でケンカを始めること。
怒りに燃えた表情や、泣きながら言われると、
男性は動揺して正常に対応できなくなります。
他にも、嫌みや皮肉、見下す言い方は絶対避けるべきです。
これらのことをやってしまうと、男性は自己防衛的になったり、
遮断したくなったり、ひどい言葉や態度で応戦することになり、
心の溝がどんどん深まってしまいます。
こうなっては不本意ですよね。
上手なケンカのしかたは、いかに男性に
「攻撃された!」と感じさせないか、ということがポイントです。
2.夫婦喧嘩によって関係をこじらせないために
先回にもお伝えしましたが、ケンカになった場合、
男性のほうがストレスを強く感じ、興奮から長く冷めやらないという特性があります。
ケンカがヒートアップしてしまった場合は、
女性が先に冷静さを取り戻して、雰囲気を変える努力をしましょう。
お茶でも一杯入れて一息入れようと薦めるとか、
埒が明かないようなら次の機会に持ち越すようにして、
切り上げる、などの収拾に入りましょう。
夫婦間で争い事は必ず解決しないといけないことはありません。
実際、仲の良い夫婦でも何らかの解決できない争い事を抱えて
いるというデータがあります。
また、一時的に気まずくなったとしても、
普段から「あなたを認めていますよ」という働きかけを
していれば、早く気まずさから脱出できます。
ジョン・ゴッドマン教授は、独自の研究で、
「夫婦の会話においては、ネガティブな言葉1に対して、
ポジティブな言葉が5以上であれば破局しない」
ということを突き止めました。
つまり、不満や要求などの言葉を一つ言う前後に、
感謝・賞賛など肯定的な言葉を五つ言うようにすると、
関係がこじれないということです。
普段から「あなたのおかげよ」「いつもお疲れ様」
「あなたならできるわ」などの肯定的な言葉を
積極的に相手に投げかけるように心がけましょう。
夫婦ケンカもうまくやれば、お互いの本音を出し合って
相互理解へとつながり、絆が深まるチャンスにもなります。
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