離婚したがっているパートナーから「話し合いたい」との連絡が来た場合、どうすればいいでしょうか?  

 

離婚を迫られるに決まってるから、怖くて返事しないという方もいれば、ネットで「話し合いはしない方がいい」と書いてあったから、ずっと避けている・・という方もいらっしゃいます。  

 

でも、何も行動しなければ現状維持かというと、そうではありません。人の気持ちというのはいつも動いているからです。  

 

「離婚したい」というパートナーに向き合わず、話し合いを避けているとパートナーの気持ちはそのまま現状維持なのではなく、心の距離がさらに広がってしまうのです。ましてや、あなたへの愛情が戻ってくることはまず望めません。  

 

それどころか、話し合いを避けられることでパートナーはさらに心を閉ざし、あなたへの気持ちが悪化してしまいます。  

 

ずっと話し合いを避けられたことで、パートナーが見切りをつけて離婚調停に踏み切ってしまう場合もあります。  

 

だから、パートナーから「話し合いたい」と言われたら、しっかり応じましょう。  

 

だからといって、やみくもに話し合えばいいのではなく、離婚のピンチを修復のチャンスに変えるためには事前の準備が必要です。  

話し合いのときに押さえておきたい3つのこと。

1.言い訳や弁明はしないで聴く姿勢に徹する。

相手が今までの不満やイヤだったことをぶつけてきた場合・・

 

相手の言い分が事実と違う、誤解だと思ったら、あなたとしては「私はそんなつもりじゃなかったのよ」「実はあれは・・」というように弁解をしたくなりますよね。  

 

でもそれを聞いたパートナーは「せっかく気持ちを言ったのにやっぱり拒絶された」と思い、今度は本当に心を閉ざしてしまう恐れがあります。  

 

あなたにはあなたの言い分があるでしょうが、話し合いの場ではできるだけ自分の主張をせず、相手の気持ちに寄り添うようにしましょう。  

 

本当に嫌いでどうでもいい相手には、不満をぶつけることもしません。パートナーが自分の気持ちをぶつけてくるのは、まだあなたに「分かってほしい」という気持ちがあるからです。  

 

人は、相手に受け入れてもらうとネガティブな感情は小さくなります。自分の言い分をあなたにしっかり受け止めてもらったら、心が軽くなって気持ちが変わってくる可能性があります。  

2.感情を爆発させないで冷静に。

相手の言い分を聞いていると、責められたと感じて防衛的になり、あなたも怒りで武装してしまうかもしれません。また、相手の言葉に傷ついたり見捨てられることへの不安が押し寄せて、泣いてしまうかもしれません。  

 

でも、取り乱して感情を爆発させてしまうと、相手に「もう本当に無理だ」と思わせてしまう恐れがあります。   ポーカーフェイスになる必要はありませんが、できるだけ落ち着いて臨みましょう。

3.否定したり上から目線な言い方はしない。

離婚したくない一心で相手を説得しようとしたり、相手の考えを変えようとしたくなりますが、これは逆効果です。  

 

今までに得た知識で「これはあなたの親とのトラウマが原因じゃない?」「離婚したってあなたの人生が好転するわけじゃないわ」などのように言いたくなるかも知れませんが、これも相手に 「上から目線」と感じさせ反発心を起こさせてしまいます。  

 

話し合いの場では、正しさを主張したり言い負かそうとするのではなく「相手の気持ちを理解すること」を心がけましょう。  

話し合いに臨む時のマインドセット

相手の自分に対する不満や怒りを、否定したり弁明することなく受け入れ、相手の気持ちに寄り添うことはなかなか難しいものです。  

 

特に「離婚したい」と思っているパートナーは怒りが溜まっている状態ですから、普段以上にきつい口調であなたの痛いところをついてくるでしょう。または、あなたに早く離婚を決意させるために、わざと冷たく傷つけるような言い方をするかも知れません。  

 

そんな状況でも傷つかず、防衛的な反応をしないでフラットな姿勢で相手の言うことを聴き、冷静に対応するには、あなたが「ありのままの自分を受け入れる」ことができている必要があります。  

無意識に「自分が悪い」という思い込みがあると、話し合いの際に自己防衛に走ったり相手に負けたくないと思って張り合ったりしてしまうかも知れませんし、「自分は価値がない」という思い込みがあると、相手に離婚を言い寄られると「どうせだめだろう」と投げやりになってしまうかも知れません。  

 

ですから、話し合いの前にしっかりと自分と向き合って自己重要感や自己肯定感を高めておくことが大切です。  

 

それからもう一つ、相手の気持ちを受け止めることと、離婚に応じることは、全く別ものです。 「受容することと、同意することは違う」ということをしっかり頭に入れておきましょう。  

 

相手の気持ちはしっかり聴いて受け止めたうえで、「離婚したくない」という自分の気持ちはしっかり言う必要があります。  

 

ただし、怒った表情ではねつけるように言うのではなく、「あなたの言い分は分かるんだけど、私はあなたを愛してるからどうしても離婚には応じられないの」というニュアンスで伝えましょう。  

上手に話し合いができたら得られるもの

あるご夫婦は、妻のヒステリックで一方的な言い方に嫌気がさしてご主人が離婚を要求していましたが、話し合いのときに奥さんが今までとは違って自分の言葉を最後までしっかり聴いてくれ、 不満を伝えても否定せず受け入れたことでご主人の態度が変わり、修復に方向転換できました。  

 

たった1回の話し合いで、夫の苦しみを心から理解し真心からの謝罪をしたことで、それまでは「離婚しかない」と言っていたパートナーが離婚を取り下げ、「これからまた頑張っていこう」と 言ってくれたケースもあります。  

 

上記の3つのポイントを守って上手に話し合うことができれば、話し合いのメリットはとても大きいのです。  

  • 相手がどうして離婚したいのかという理由を正確に把握し、修復のためにどうしたらいいか、具体的な計画を立てられる。
  • 「今までの自分とは違う」ということをパートナーに印象付けられる。
  • パートナーがネガティブな感情を吐き出すことで、少し心が軽くなる。
  • 離婚一辺倒から流れが変わる可能性がある。

 

1回の話し合いで相手が離婚を取り下げるようになるのは困難でも、少なくとも「なんか以前とは雰囲気が違うな」という印象を持ってもらえれば、次の話し合いにつなげることもできます。  

 

話し合いに望む前にしっかりと自分と向き合いマインドセットして、離婚→修復へと流れを変えていきたいものですね。

 

●初回セッションのお申込みはこちら●

●無料メール講座のご登録はこちら●

  応援クリックありがとうございます!

夫婦恋愛ランキング