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毎日夫婦関係で悩む女性の相談役をさせていただいていますが、最も多いケースは、

お子様の出産・子育ての真っ最中に、ご主人との関係がギクシャクしてきた・・というママです。

 

実際、「産後クライシス」という言葉があるくらい、

この時期に夫婦仲が深刻になってしまうことは本当に多いのです。

 

子供が大きくなってから夫婦問題に悩む方も、元を正せば

この時期から少しずつお互いの不満がたまっていた場合が多いです。

 

なぜ、産後クライシスが起こるのか

なぜ、産後に夫婦仲がおかしくなるのか、について・・

妊娠、出産、そして育児・・ママにとっても生まれて初めての経験です。

分からないことだらけ、戸惑いの連続ですよね。

 

新しい命が誕生するって、最高の喜びであると同時に、

ママにとっては身も心も最高にキツイ時期でもあります。


昔は、大家族が普通で、両親や祖父母と同居したり、

地域の交流も活発で、お隣さんとは親戚のように付き合っていました。

 

人間関係が多いと、プライベートが少なくなり、わずらわしいことも多いですが、

子供の出産・育児という面から見れば、子育てを経験した大人たちがいつも

回りにいて、協力してくれることは大きな心の支えになっていました。

 

何かあればいつでも聞けるし、用のある時は安心して子供を任せられる。

子供が病気のときは、一緒に看護してもらえます。

 

しかし、現代は大部分が核家族で、夫も昼間はいない家庭がほとんどです。

子育ての責任は、ママ一人の手にかかってきます。

24時間子供につきっきり、自分しかこの子を守れる大人はいない・・

これは、いくら子供がかわいくて愛していても、相当の負担ですよね。

 

あまりにも大変だから、ご主人に助けを求めたくなりますよね。

「もっと手伝ってほしい」「一緒に子育てしてほしい」「私を支えてほしい」そう思うのは当然です。

 

ところが、この時期の男性は、人生のなかで一番「脂がのっている」時期です。

ばりばり仕事をこなして、人生で一旗揚げたいと・・外に外に、意識が向いているのです。

 

それで、休日も出かけてしまったり、家族よりも同僚や友人と時間を過ごすことが多いので、

妻はストレスがたまって、夫に当たってしまったり、要求してしまう・・それで、ケンカになる夫婦が多いのですね。

 

せっかく夫婦の愛の結晶が誕生したのに、そのことで夫婦の仲が悪くなってしまうのは、本当に惜しいことです。

現代のママは負担がすごく大きい

実際の統計で、子供が生まれてから2歳までのあいだに、

妻の夫に対する愛情が、なんと30%台に落ち込むそうです。

子育て経験のある女性なら、本当にこの時期のつらさは実感しますよね。

 

私は海外で3人の子育てをしましたので、もう、痛いほど分かります^^;;

両家の親の助けも借りれず、その頃はまだ友人も多くなかったので、

一人が病気になったり、私が体調崩したときには、もう・・あまりのつらさに涙が出るくらいでした。

3番目の子を出産したときは、見るに見かねて?お隣の奥さんが、毎日昼間に

やってきて、子供たちを自分の家に連れてって遊ばせてくれたのです。本当にありがたかった・・・

その間に、私は家事を片付けたり、短い休眠を取ったりして、何とか乗り切りました。

 

ほとんどが核家族の現代、ママにかかる子育ての負担は本当に大きいものです。

ご飯を食べさせてお風呂に入れて公園に連れてって・・24時間ずっと

つきっきり状態は、いくらわが子でも、かなり疲れますよね。

 

そんなとき、だんな様が会社から帰ってきてゆっくりテレビを見ていたり、

休日に家族をおいて一人で出かけたりするのを、なかなか受け入れがたいんですよね。

私は子供がいて、遊びにもいけないのに、ずるい。」と感じてしまいます。

 

夫もこの時期は寂しさを持てあます

ところが、夫は夫でこの時期はつらいのです。

 

小さい子供にいるご主人が「日曜日に野球に出かけるたびに奥さんの激しい攻撃に合う」と嘆いていました。

奥さんが育児でいっぱいいっぱいになってるので、いつも機嫌が悪かったり、

とげのある言い方をされる・・仕方ないと頭では分かってても、さびしい思いがあるのだそうです。

 

それと、男性はもちろん、自分の子供をかわいいと思いながらも、

どこかで「妻を子供にとられた」という気持ちを持ってるそうなのです。

 

女性としては、慣れない子育てに必死で、それどころじゃないという感じなのですが、

特に男性は「1番でありたい」という欲求がとても強いため、

今まで自分だけに注がれていた妻の愛が子供に流れることに嫉妬するのですね。

 

さらには、この時期、

奥さんは育児でへとへとになってるので、夫婦生活をしたくなくなります。

 

ところが、この時期の男性はエネルギーがみなぎっている年頃。

それでなくてもちょっと寂しさを感じているので、夫婦生活で奥さんの愛を感じたいのです。

男性はセックスによって愛を確認するんです。

 

それなのに、奥さんに断られる。

奥さんにしてみれば、「愛しているなら、理解してくれて当然」と思いますよね。

でも、男性は女性が思ってるよりずーっと、セックスを拒否されることに対するショックが大きいのです。

 

男性はセックス=愛情と思っているところがあるため、セックスを断られた=自分の人格すべてを拒否された!というくらい、屈辱を感じてしまうです。

それで、イライラしたり、寂しさの裏返しで怒りを爆発させたり、暴言を吐いたり・・この頃のだんな様は扱いにくくなります。

産後にセックスを拒否されたショックで、その後もずっとセックスレスに陥ってしまう夫婦がとても多いのです。

 

産後の大変な時期はいつか終わる

でも、子育てが大変な時期は、いつか終わりを迎えます。

私も子育ての真っ最中にいるときは、「これがいつまで続くんだろう・・・」

と思ったものですが、今思い返せば、本当にあっという間でしたね。

今は、遊びにいったり、やりたいことをやる時間が充分に持てるようになりました。

そして、あんなに外出好きだった夫は家にいることが多くなり、

私は趣味に仕事に、走り回っているのです^^

 

出産・子育ての時期は妻の負担がとても大きく大変ですが、

夫は一生家族を養っていかないといけないという、別の意味での大変さがあります。

長い人生のスパンで考えると、どっちが得か損か、わからないんですね。

 

ところが、この産後クライシスがその後も尾を引いて、

夫婦の愛情が戻らず関係にヒビが入ってしまうのは、とても残念なことです。

この時期は一過性のものだという認識、そして男性女性の根本的な違いを知って、

お互いを思いやることで、乗り越えていきたいものです。

 

子どもはすぐに大きくなります。「ママ、ママ~」と甘えてきてくれるのは

今だけですから、十分に子育てを楽しむ気持ちですごせたらいいですね。

 

また、「私は子供がいるから何もできない・・」と思い込むと不満がたまって

しまいますが、子育ての時期にしかできないことも、あるはずです。

将来子供が大きくなったときに、やりたいことを今から勉強しておくとか、準備しておくこともできます。

 

この時期は人生で最も大変な時期なのですから、何よりも

ママ自身が「自分の心と体のケア」に気遣う必要があります。

 

普段から自分を大切にしていれば、上手に自分のやりたいことをできる時間がとれるようになります。

ご両親に協力してもらったり、利用できるサービスがあったら積極的に助けを借りましょう。

そして、だんな様には不満を溜めないようにし、上手に甘えましょう。

笑顔で交渉すればさらに手伝ってもらえるようになるかも知れません。

 

自分でいっぱいいっぱいになってしまうときは、早くSOSを・・カウンセラーにもご相談下さいね。

せっかくの子育て、2度とは返ってこない子供との時間を大切に、楽しく過ごせたら幸せですよね。

 

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