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夫婦の仲に問題があって悩まれる方・・

カウンセリングが始まってすぐに、たくさんの気づきに得られてどんどん変わって

行かれる方と、そうでない方がいらっしゃいます。

その違いは、「自分の内面世界をごまかさずにしっかり向き合う覚悟があるか?」

という点にあるような気がします。

 

私もそうだったのですごく実感できるのですが、

自分のなかのネガティブな感情を真正面から見つめて、

そこから幼い頃の親との係わり合いのなかで生まれた自分のインナーチャイルド

の思いを受け止めていくのは、言葉で言い表せないほど怖いです。

 

 

封印していた感情を解き放してそれにどっぷりつかるのって・・

恐怖で足がすくむような体験です。

 

ネガティブな感情の根っこに近付こうとすると、

それを邪魔するいろんな「私」がでてきます。

 

 

自分は愛されて育ったと思いたい。

自分が孤独で寂しかったということを認めたくない。

それで、幼い頃のことを思い出そうとすると「頭が真っ白」になったり、

 

感情を出してはいけない。

親の悪口を言ってはいけない。

というインナーペアレンツの声が聞こえてきて、思考がストップして

しまったり・・(インナーペアレンツについては次回に書きますね。)

 

親の暴力やネグレストなど、誰から見てもひどい環境で育った

方は、意外と自分に向き合う準備ができていたりしますが、

平凡な両親から育った方は、上記のようなことがよく起こります。

 

自分がさびしかった、孤独だった、傷ついていた・・ということを

認めて受け入れるのは、本当に勇気がいるのです。

 

 

先日、久しぶりに読んだエックハルト・トールの「ニューアース」

(サンマーク出版)に、こんな部分がありました。

 

ネガティブな感情が湧いたときには、きちんと向き合ってその正体を確認して

おかないと、その感情が解消されず、あとに痛みが残る。

とくに子どもはネガティブな感情があまりに強いとどうすることもできなくて、

それを感じないようにする傾向がある。

敏感な大人がそばにいて理解し、ネガティブな感情とまっすぐ向き合うように

愛情と共感をもって指導してやれればいいが、そうでない場合には、子どもに

とっては感じないことが唯一の選択肢なのだ。

残念ながら、こういう子どものころの防衛メカニズムは成人後もひきずっている

ことが多い。

ネガティブな感情は認識されずに当人の中に残り、不安や怒り、発作的な暴力、

むら気、さらには肉体的な病気などの間接的な形で現れる。

・・・感情的な痛みを感じることなしに子ども時代を過ごした人間は誰もいない。
両親がどちらも聡明であってもなお、人はだいたいは無意識の世界で育っていく

ものなのである。

きちんと向き合い、受け入れ、そして手放すという作業がなされなかった

ネガティブな感情は痛みを残す。

その痛みが積み重なり、身体の全細胞で活動するエネルギー場をつくりあげる。

 

この痛みが積み重なってできたエネルギー場を、エックハルト・トールは

「ペインボディ」と呼んでいます。

 

自分と向き合う恐怖から逃げていると、いつまでも「自分が変えられないこと」

に執着してしまい、ぐるぐると同じところで思考ばかりが出て、

夫との関係がよくならないということが起こります。

 

幸せな結婚生活を手に入れるために、自分のインナーチャイルドと

向き合う勇気を持ちましょう。

インナーチャイルドの声に耳を傾けてみましょう。

 

あなたにしっかり受け止めてもらったら、ネガティブな感情は自然と

消えていきます。

 

 

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