結婚したとたん冷たくなった夫

  • 夫が他人には愛想よくしゃべるのに、家の中では積極的に話そうとしない。
  • 妻が体調崩していても全く気遣ってくれない。
  • 妻や子どもにはあまり関心を示さず、共感力も乏しい。

・・こういう旦那さんを持つ女性のご相談が増えています。

 

結婚する前は優しくて会話も弾み、自分のことをすごく好きでいてくれたのに、結婚したとたん、急によそよそしくなったり、しゃべらなくなったりします。結婚前は、よく気遣っていてくれたのに、今は妻がつらそうにしていても心配してくれる様子がなく知らん顔しています。

妻としては「気持ちがつながっている」と感じたいのに、応えてくれず殻にこもってしまう旦那さんに、取り残されているように感じ、愛情がなくなったんだと思ってしまいます。

それで寂しさが怒りに変わって旦那さんを責めたり、「だったらもう離婚しましょう!」と心にもない言葉を旦那さんに投げます。

すると旦那さんは「離婚なんて言うな!」と怒ります。  

 

こういう旦那さん、一生懸命働いて家族を養っているし、家では家事などもよくやってくれます。周囲の人が見るととても家庭的な夫なのです。

でも、妻はどうしても心が満たされず、こんな寂しい思いするならいっそ別れた方がいいんじゃないか?と思ってしまうのです。

寂しがり屋の妻と共感できない夫

実は、こういう旦那さんは「愛着」という面からみると、「怖れ・回避型」の不安定な愛着スタイルの持ち主なのです。

愛着障害についてはこちらの記事をご参考に←

赤の他人には愛想よく普通に付き合えるのに、結婚して夫婦になると親密になるのが怖くなってしまうのです。

 

幼い子どもの頃、お母さんとの間に愛着がしっかり形成されず、「親密になると傷つくかも」「近づきすぎたら拒絶されるかも」という思い込みができてしまったのですね。

旦那さんにとって妻との関係は「お母さんとの関係の再現」ですので、恋愛期間は大丈夫だったのが、身内になったとたん、近づくのが怖くなってしまうのです。

それで、無意識的に妻への関心や気遣いがなくなり、妻に頼られたり甘えられたりしても拒絶してしまうのです。 自分をオープンにできず、素直に気持ちを言えなくなります。

 

でも一方で、妻に見捨てられることへの不安が強く、妻がつれない態度をとるととても傷ついて怒りをぶつけたり、いつまでもそれを覚えていて事あるごとに妻に恨み言を言ったりします。  

親密になりたいけど親密になれない。妻にしてみれば近づこうとすると突き放され、突き放そうとするとしがみつかれるような気がするので「一体どうしたいの?」と感じるのも無理はありません。

 

そして、こういう旦那さんのパートナーになる妻は、「不安型」の不安定な愛着スタイルの持ち主が多いのです。

不安型の方はパートナーに濃くべったりとした関係性を求めます。いつも愛情を表現してくれ、常に気持ちが通い合った会話を通して「愛されている」ということを確かめないと不安になります。

 

なのに夫が応えてくれないので、自分が蔑ろにされているように感じて、不安で居てもたってもいられなくなり、怒りを爆発させたり「別れよう」と極端な選択をしたくなります。

でも、こんな夫と別れて別の男性と出会ったとしても、不安型愛着スタイルの女性は、なぜか回避性愛着スタイルの男性に惹かれてしまうのです。 おそらく、妻の母親は今の夫と同じような共感力に乏しいタイプだったのかも知れません。

回避・怖れ型の夫と不安型の妻が仲良く円満に暮らしていくには?

では、こういう夫と妻が幸せに暮らしていくにはどうしたらいいでしょうか? その秘訣は次の3つです。

  • ちゃんと愛されていることに気づくこと。
  • 自分のインナーチャイルドを癒すこと。
  • 夫以外の心の拠り所を確保すること。

 

1.ちゃんと愛されていることに気づくこと。

旦那さんが、普通の人間関係ではちゃんとコミュニケーションが取れるのに、妻にだけ壁を作ってしまうのは、妻が「最も大切な人」だからなのです。

幼い子どもの時に最も大切な人はお母さんだったので、今最も大切な妻にだけはお母さんとの関係で感じていた「近づきすぎると傷つくかも」という恐れを感じて、無意識で壁を作ってしまうのです。

でも、一方で妻に愛されたいという欲求が強く、妻の言動にとても敏感ですよね。見捨てられ不安もすごく大きいので、「離婚しよう」などと言われると、余計に不安定になって距離を取ろうとするかも知れません。

でもしっかり稼いで妻を養おう、家事をがんばって妻を喜ばせようという気持ちは強いのです。

妻を愛しているからこそ、親密になるのが怖いんだ」ということに気づくと、その他の面で彼の愛を見出せるのではないでしょうか?

2.自分のインナーチャイルドを満たすこと。

今までの恋愛経験などでも、好きな相手にはべったり依存的になっていなかったでしょうか?

ご自分の幼いころ、お母さんとの関係で寂しい思いや満たされない思いをしていて、その満たされない思いを旦那さんによって満たそうとしているのかも知れません。だとしたら、インナーチャイルドセラピーなどでその心の傷に向き合っていきましょう。

自分の心の傷が癒されて、安心感が増していくと、旦那さんの態度がそれほど気にならなくなります。

3.夫以外の心の拠り所を確保すること。

現在の旦那さんはあなたを愛していながらも、あなたの望む気遣いや共感、深い会話をすることはまだ難しいです。無意識で恐怖を感じてブレーキがかかっているので、いくらあなたが望んでも、できないのです。

できないところにフォーカスし続けると、あなたもネガティブな感情に陥ってしまい、旦那さんはあなたの不満を感じ取って、さらに殻に閉じこもったり反発したくなるかも知れません。

 

なので、あなたが求める「誰かと深くつながっている」「気持ちを共有できる」対象を、旦那さん以外に見つけるといいのです。

何でも話せてあなたを批判したり否定したりしない友人や仲間、深い愛情を注げるペットとの交流、趣味活動、ボランティア活動などで、居場所を見出すことはとても効果的です。

また、信仰を持つことも、自分を超える大いなる存在につながっているという感覚があなたに大きな安心感を与えてくれます。

また、最近では自宅でいながらもネットさえあればブログを書いたりSNSを発信することで、自分を表現したり多くの人とつながりを持つことができますよね。  

 

こういうあなたが満たされる居場所を、健康な形で、1つに偏らずできるだけたくさん持つようにすることで、旦那さんへの心の依存度が分散されて、彼の共感力のなさやよそよそしさが、それほど気にならなくなります。

 

このように、「ない」ことよりも「ある」ことに目を向けながら、自分の心を癒しながら、あなた自身が心の安全基地を強くしていくことで、今度はあなたが旦那さんの心の安全基地になることができます。

 

旦那さんが、あなたに受容的に接してもらうことでだんだん「親密になっても傷つくことはない」ことが確信できるようになると、だんだん結婚前のような親密さが戻ってくるようになります。

 

 

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