ある女性は、とても才能にあふれた方で、学習塾を経営して軌道に載せて繁盛していました。
ご主人はいい人で家事も子育ても積極的にやってくれるのですが、ただ、仕事だけは何をやってもうまく行かないのです。
彼女は「男というものはしっかり働いて家族を養わないといけない」と思っていたので、仕事ができない夫を見るとイライラしてしまいます。
でも、「男がしっかり働くに越したことはないが、妻が稼いで夫が家事をしてもいい」と考え方を変えたら・・すーっとイライラがなくなったのです。
この考え方を変えただけで、「私たち夫婦には何も問題はなかったんだ」と思えて、彼女は好きな仕事に打ち込み、ご主人とも仲良くなってしまいました。
「絶対こうでなければならない!」と思っていることが私たちを悩ませる。
例えば、「ものごとは全て、私の思い通りにならなければいけない」と思っていたらどうでしょうか?
自分の理想通りに行動してくれない人がいると、「問題だ」と思ってしまいます。
怒ったりイライラしたり、相手をどうにかしたくなって摩擦が起こります。
ところが、世の中は自分の思い通りになるようなことって、あまりありません。
他人も、天気も、自分の体さえも、思い通りにはなりません。
大切なデートの日に大雪になることもあれば、ここ一番!という面接の日に高熱を出して行けなくなるということもあります。
「思い通りになればそれに越したことはないけれど、思い通りにならないものだ」と思っていると、楽になります。
例えば、「私は全ての人に好かれなければならない」と思っていたらどうでしょうか?
一人か二人でも自分の悪口を言う人がいると、それだけで不幸に感じてしまいます。
私のことを好きでいてくれる人もいるのに、です。
自分も世の中のすべての人が好きなわけではなく、嫌いな人もいます。
同じように自分のことを嫌いな人もいるわけです。
「全ての人に好かれるに越したことはないけれど、それは無理なことだ」と思っていると、楽になります。
例えば、「私は絶対失敗してはいけない」と思っていたらどうでしょうか?
失敗を避けようということばかり考えていると、何か新しいことにチャレンジしたくてもできなくなってしまいます。
でも失敗は成功の母といわれるように、失敗しなければ得られないこともあるし、失敗を恐れて何もしないよりは、失敗覚悟でやってみた方がはるかに後悔は少ないものです。
「失敗しないに越したことはないけれど、失敗しても大丈夫」と思っていると楽になります。
「こうあるべき」を「こうでなくても大丈夫」に変える
「絶対こうでなければならない!」が「こうでなくても大丈夫」と考え方を変えるだけで、大部分の悩みはなくなってしまうのではないでしょうか?
私たちは自分も気づかないでいろんな「こうであるべき」を持っています。
- メールの返事はすぐ返すべきだ。
- 学校は毎日行くべきだ。
- 女性は愛嬌があるべきだ。
- 男性は家族のために働くべきだ。
- 子どもは親の言うことを聞くべきだ。
- 家族は一緒に暮らすべきだ。
・・そうであれば越したことはないが、そうできない場合もあるのです。
それはそれで仕方ないのです。
ベストではないけれど、「仕方ない」と受け入れる。
そして、そのなかで最善の選択をする。
イライラ・モヤモヤするときの自分への質問
あなたが何かイライラ・モヤモヤしているとき、
私の中に「絶対こうあるべき」という考えがないか、内観してみてください。
それが見つかったら、次の2つの質問を自分に投げかけてみましょう。
1.それって、本当に事実で根拠のあることかな?
2.それって、本当に私が幸せになるために必要かな?
世の中に、「絶対こうでなければならない」ことって、そんなにありません。
自分の中の「こうであるべき」を手放すか、「こうでなくてもいい」と、ちょっと緩めてあげましょう。
そうすれば、今問題だと思っていることが、問題でなくなるかも知れません。
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