江口洋介さんと尾野真知子さん主演のドラマ、
「はじめまして、愛しています」見ていますか？
夫の新次（江口洋介）と妻の美奈（尾野真知子）が、実親に捨てられた男の子を養子として迎え入れ、家族となっていく過程を描いたドラマですが・・
3話では、いよいよ男の子・ハジメ君が家に来て一緒に生活を始めます。
3人での新しい生活が始まって3日後、それまではおとなしくしていたハジメ君が豹変します。
家じゅうに食べ物をまき散らしたり、わざとおしっこをもらしたり・・
大人が困るようなことをわざとやって、自分への愛情を試す「試し行動」が始まったのです。
「試し行動」についての知識はあったものの、想像を絶するすさまじさに、
一度は養子にすることを放棄してしまう美奈。
でも、もう一度決意して、
「試し行動にどこまでもつきあおう」と腹をくくったとたん、
ハジメ君がパタっとおとなしくなります・・。
「試し行動」は、虐待やネグレストなどで大人を信じられなくなった子供が、
「こんなことをしても、本当に愛してくれるのか？」
「この大人を信じていいのか？」ということを確かめるためにとる行動です。
ずっと拒絶され、裏切られてきた子供にとって、何度も何度も試して
受け入れられる、ということを繰り返さないと安心できないのですね。
ところで、この試し行動と似たようなことが、
じつは夫婦の間でもよく起こるんです。
虐待やネグレストといった極端なものでなくても、
親にいつもはっぱをかけられてきた人や
無条件愛された、ありのままを受け入れてもらった感覚のない男性は、
職場ではそつなく仕事をして人間関係もそれなりにうまくやっていたとしても、
長期間深いかかわりを持つパートナーに対しては、
理解できないような行動をとることがあります。
恋愛中や新婚当初はまったく気づかないのですが、
結婚後しばらくして、女遊びやギャンブルにハマりだしたり、
はたまた奥さんに暴言を吐いたり暴力をふるったり・・
といった問題行動が始まります。
奥さんは、優しかっただんな様が豹変するのを見て
「自分がいけなかったんだ」と思い、
いろいろ頑張って自分を変えて、努力をするのです。
そして、だんな様が少し落ち着き、うまく行きそうに見えていたのに、
ある日突然、また奥さんを地獄に突き落とすような行動をするのです。
奥さんは、すべての努力が水の泡に帰したような感覚になって、
「もうだめだ・・」と絶望してしまいます。
でも、これはだんな様の「試し行動」なのです。
本人も自覚がなくやっているのでやっかいなのですが・・
こんな俺でも変わらず愛してくれるんだろうか？
こんなことしても俺のこと嫌いにならないだろうか？
表面では自信満々に見えてえらそうにしていても、
内面はこういう不安でいっぱいなのです。
子供だと、それでもかわいいし愛情もかけやすいのですが、
だんな様だと、自分より頭がいいし、口も達者。
モラハラ的な言い方やダメ出しをされても「私の愛情を試してるんだな。」
なんて、なかなか思えないですよね。
それに、本来女性は男性の愛情を受けたい存在ですから、
「何をされても愛情を注ぎ続ける」ことは、至難の業です。
こういう時は、第３者の手助けが有効です。
だんな様の行動を、立体的な視点でとらえるように手助けしてくれ、
くじけそうになる自分自身を支えてくれる第３者がいると、
だんな様の、不毛にも見える行動の理由が理解できて、うまく対処できるようになります。
これがいつまでも続くのではありません。
人によって差はありますが、
「どんな自分でも、妻は愛してくれる。」ことを確信できたら、
試し行動は終わります。
そして、あなたはだんな様の「唯一で永遠のパートナー」に承認され、
本来男性が持っている献身的な愛情をふんだんに受け取るようになります。
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