周りの人々からは「すばらしい奥さん」と言われているような女性が、
実はだんな様とうまくいっていない・・ということがよくあります。
家族のためを思って、遊ぶこともせず買いたいものも我慢して献身的に尽くしているのに、
なぜ夫は私に心を閉ざし、ぎくしゃくしてしまうんだろう・・
詳しくお話しを聞いてみると、
家事に、子育てに、仕事に、と
あまりに忙しすぎるのでは？という方が多いのです。
女性はもともと犠牲奉仕の精神があります。
愛する人には尽くしたくなるし、
特に子供が生まれたら小さな命を守るために自分のすべてを捧げます。
もちろんそれは素晴らしいことですが、
自分を後回しにして家族に尽くしていると・・
いつの間にか顔が険しくなり、
子供にイライラしてしまい、
夫が家でテレビやゲームをしていたり休日に出かけてしまうと、腹が立ちます。
自分が大切にされていない気がして寂しくなってしまいます。
「なんでいつも私ばっかり！」「私はこんなに尽くしているのに、不公平だわ」
と不満や恨みがたまって優しくできなくなり、
不機嫌な態度で接してしまいがちです。
ところが、
男性は妻が不機嫌そうにしていると、
その原因が自分ではなかったとしても
「自分は妻を幸せにできないんだ」という挫折感にかられます。
男性は愛する女性を幸せにすることで喜びを感じるのです。
妻が幸せそうに笑っていると、それだけで男性は心が満たされ
妻に尽くしたい気持ちがわいてくるのです。
実際初めて出会って付き合っていたころは、
好きな女性が自分のそばで幸せそうにしている姿を見て
何でもやってあげたいという気持ちになっていたはずです。
でも結婚後、あなたが日々の生活に追われてどんどん表情が険しく
なっていくのを見るにつれ、旦那さまはだんだん自信をなくしていた
のかも知れません。
よーく考えてみてください。
あなたの大変な状況は、どうにもならないのでしょうか？
もしかして、
「結婚したら自分を優先してはいけない」
あるいは「何でもきちんとできないと、私の価値がない」
と心の片隅で思っていませんか？
「できること」と「できないこと」をしっかり区別しましょう
家事や仕事や育児を完璧にやろうとするあまり、あなたの体が疲れすぎていませんか？
女性は男性と違って、限界まで闘うのには向いていません。
心も体も、ちょとラクで余裕があった方がいいのです。
特に幼い子どもがいる場合は、子どもに多くの時間をとられます。
何もかも完璧にやるのは絶対に無理です。
今のあなたに一番大切なものは何か？を考えてそれを優先しましょう。
手抜きするところは手抜きして、
人に頼めることがあれば上手に頼ってみましょう。
旦那様や両親から完璧にやることを期待されているとしても、
それに応える必要はありません。
あなたができることできないことの境界線をしっかりひきましょう。
私がどこまでなら気持ちよくやれるか、
どこからはちょっときつくなるか、
それを決めるのは私しかいません。
期待されたことをできないからといって、あなたの価値が下がるのでは決してありません。
自分へのケアをしっかりやってあげましょう。
いつも私のカウンセリングで一緒にやるのですが、
あなたが気分がよくなることは何ですか？
１０個ぐらいリストアップしてみてください。
たいそうな趣味でなくても構いません。
大好きなカフェでお茶を飲む、
好きなドラマを見る、
好きな音楽を聴く・・こういうささいなことでいいのです。
そしてそのうちのいくつかを毎日自分にしてあげましょう。
驚いたことに、
「独身のときはよくやってたけど、結婚してから一度もやったことありません。」
「自分のためにお金を使うのは悪いことだと思っていました。」
「自分の好きなことなんて、考えたこともありませんでした。」
という方が大変多いのです。
自分に時間やお金を投資したり、自分を優先するのは
いけないこと、と思っているのですね。
でも、これは誤解です。
自分へのケアをまず第一に考えることが、夫婦円環、幸せ家族につながるのです。
自分の好きなことをやってあげて、あなたがいい気分でいると
自然に笑顔になれます。
あなたの幸せそうな笑顔を見ると、だんな様は喜びと自信ががわいてきます。
そしてあなたへの愛情が戻り、優しくしたいという気持ちがわいてきます。
子どもも、ニコニコしているお母さんを見て
「自分は愛されている」「ここにいていいんだ」というメッセージを受け取ります。
この「お母さんに受け入れられている」という感覚は
子供が幸せな将来を生きるうえで何よりも大切なものです。
夫に「私をもっと大切にしてよ！」と要求したくなるのは、
あなたが自分自身を大切にしていないからかも知れません。
夫と幸せになりたい、家族を幸せにしたいと思うなら、
まず何よりもあなた自身を大切にしてあげてください。
自分に優しくしてあげてくださいね。
自分が満たされた分だけ、人にも優しくできるのです。
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