毎日いろんな方とセッションさせていただいていて、本当に
「人生に起こる様々な出来事は、起こるべくして起こっている」ということを
肌で感じさせてもらっています。
ある方が、単身赴任しているご主人から離婚を切り出されているのですが、
話を聞いてみると、なんか様子が変なのです。
「離婚したい」「もう君を愛せない」といいながら、毎日のように電話をしてきて、
奥さんにその日あった出来事や自分の悩みなどを打ち明けるのです。
そして、いま気になっている女性がいて、その彼女のことを事細かに奥さんに話すのです。
離婚したいなら、不利になるようなことは言わないのはずなのに、
わざわざ奥さんに言うのはおかしいな・・と思い、いろいろ話を聞いていると、
結局ご主人は本当は奥さんの気を引きたいんだ、という結論に達しました。
奥さんとさらに深くお話をしていくと、
幼いころからお母さんが妹のことばかり愛していて、自分は放っておかれているという
思いがずっと強くあったそうです。
そして少し成長すると、お母さんへの反抗期が始まり、
たばこを吸ったり家で暴れて物を投げたり、していたそうです。
でも、そんなことをしながらも、心の中では
「お母さん、私のこともかまって、こっちを向いて」と思っていたことを思い出しました。
それで、やっとご主人の不可解な行動が腑に落ちたのです。
ご主人も、奥さんが自分のことより仕事に夢中になっているように感じて、寂しくて、
離婚したいなんて言ってみたり、気になる女性のことをわざわざ話したりしていたんです。
「されたことは、したこと」、これは宇宙のルール。
今ご主人がしているのと同じことを、昔自分がお母さんにしていた、という訳です。
彼女も、このことが分かってからようやく彼の気持ちが理解できました。
「かまってほしい相手に、素直に「自分のこともっと愛してよ」とは
口が裂けても言えないよな・・」
「だから、逆に相手が嫌がるようなことをしてしまうんだよな‥」
では、このご主人に、奥さんはどうすればいいのでしょうか?
自分が反抗期にお母さんにどうしてほしかったかを考えれば、自然と答えがでてきますね。
愛されているって確信できて安心できるまで、とにかく愛してほしかった。
お母さんが話しかけてくれても、大事にしてくれても、ちょっとやそっとでは
反抗的な態度はやめられない。本当に安心できるまでは・・。
だから、ご主人にも、
拒絶されても、冷たくされても、無視されても、
彼が安心するまで、愛を与え続けるしかないんですね・・。
されたことは、したこと。
厳しいルールだな、と思うかもしれません。
でも、別の視点で見れば、これってすごい愛が詰まったルールではないでしょうか?
自分がしたことだからこそ、された相手の気持ちが分かる。
心の世界はみんなつながっている・・
だから、人生に起こってくることは何ひとつ無駄なことはないんですね。
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