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今日は対面カウンセリングでした。

仕事でかなり成功されているキャリアウーマンで、おしゃれで魅力的な方です。

成功哲学を昔から学んでおられ、いわゆるポジティブ思考が身についている方でした。

でも、ご主人とのあいだにいろんなことがあって、もう力尽きた・・という感じがする

とおっしゃっていました。

話を聞いていくと、彼女は本当はかなり怒りっぽいそうです。

自分のなかにある怒りを、ポジティブ思考で包んで、いつも笑顔で生きてきた。

でも、人生のいろいろなステージで、その怒りが爆発するようなことが起こるそうです。

 

アメリカ式のいわゆるポジティブ哲学では、ネガティブな感情を否定し、排除します。

でも、心理学では、このネガティブな感情に注目し、とても重要視します。

 

ネガティブな感情の背後には、歪んだ思考や自分を生きづらくさせている信念が

隠れています。

歪んだ思考や信念は無意識のうちに自分のなかにできたものなので、

普段は気づいていません。ネガティブな感情が起こったときこそが、それらに

気づくチャンスなのです。

 

 

彼女が怒りたくなるシーンを回想してもらい、どうして怒りが湧いてくるのかを考えてもらいました。

「えっと・・相手が自分の思ったように動かないからですかね・・?」

「その怒りの奥には、どんな感情があったと思いますか?」と聞いたら

「え?分かりません・・・考えたこともなかったです。」と言います。

「『私が○○された』と言ってみると、どうなりますか?」と聞きました。

彼女はしばらく黙って考えたあと、「『私が無視された』・・・ですね」と言いました。

そこから、彼女は今まで忘れていた子どもの頃のいろんなエピソードがでてきました。

結局、彼女は子どもの頃から忙しいお母さんに対して持っていた、

「私を見てほしい、かまってほしい」という強い思いにたどりつきました。

 

怒りの奥には、必ずといっていいほど、別の感情があります。

悲しい。

寂しい。

不安だ、

がっかりだ。

苦しい。

こういうネガティブな感情を味わうのはつらいので、

「なかったこと」にしたり、考えないようにして、

無意識のうちにすばやく怒りに変えてしまいます。

 

でも、そうするとあなたの感情は消化されないまま、ずっと

あなたの心の奥に存在し続けます。

そして、人生のいろんなステージでその感情がもぐらたたきのもぐら

ように顔をだします。

それは、あなたがその感情をちゃんと見つけて認めるまで続きます。

 

だから、ネガティブな感情が湧いてきたときは、

勇気をだして、向き合ってみましょう。

この感情はどこから来たのか、いつから私の中にあったのか・・

自分の感情をしっかり受け止めることができるようになると、

その感情はいつのまにか消えていきます。

そうすると、生きづらさがひとつひとつ消えていきますよ。

 

幼い頃から感情を抑えてきた人は、自分の感情が何なのか、

さっぱりつかめないかも知れません。

そのときは、カウンセラーの助けを借りてくださいね。

コツがつかめると、自分の感情に気づけるようになります。

 

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