私は夫婦問題のカウンセリングの際は、
必ずご両親との関係を詳しくお聞きしています。
夫婦問題の陰には、必ずといっていいほど親子問題が隠れているからです。
絡み合った夫婦の感情のもつれを解くには、親子関係にまで
さかのぼる必要があります。
両親の仲が悪くて、よくケンカしていなかったか?
親に無条件の愛を受けて育ったか?
誰かと比べられたり、いい子でいないと叱られたりしなかったか?
がみがみ言われたり、過干渉な育てられ方をしなかったか?
モラハラ、パワハラ、DVを受けて育たなかったか?
溺愛されたり、反対に放任されたりしなかったか?
こういったトラウマは、結婚して家庭を持つと、夫婦の関係に現われてきます。
また、大きな特徴がなくて、自分が気づいていないこともあります。
でも、深く聞いていくと、やっぱりなんらかの親子問題が隠れています。
私たちが思うよりもずっと、親からの影響を大きく受けているのです。
生まれたての赤ちゃんにとって、両親は神様のような存在です。
最初に触れ合って、ずっと一緒にいて世話をしてくれる両親から、
私たちはものごとの見方や感じ方、価値観、感情のくせ・・
白いキャンパスに絵を描くように、いいものも悪いものも
書き込まれていきます。
無意識のうちに親からすべてを学び取っているのですね。
だから、まず自分と親との関係を見つめ直してみましょう。
親から受け継いだ、信じ込みや刷り込みがないか、
偏った価値観がないか、
親に対して抱いている恨みや怒りの思いがないか・・
こういったものは無意識の奥深くにあるので、なかなか
自分では気づかないことがあります。
その場合は、カウンセラーが自分自身を映し出す鏡の
役割をすることによって、発見することができます。
両親との関係を見つめ直し、本当の自分が見えてくると、
不思議と夫婦関係が好転していきます。
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