勝ち組、負け組・・などとよく言われますが、
本当の意味での「勝ち組」って何でしょう?
成功している人?
お金をいっぱい稼げる人?
有名な人?
愛されている人?
交流分析という心理学には、人生脚本という概念がありますが、
人生脚本には勝者の脚本、敗者の脚本、平凡な脚本の3つがあります。
交流分析の「勝者」とは、一言でいうと、
自己実現できる人生を生きる人です。
勝者は、自分のことをよく知っており、自分を信頼していて、
お金や他人の期待や欲望のために自分をごまかしたりせず、
ありのままの自分でいられることができます。
勝者は、他人のことも信頼していて、他人の意見を謙虚に、素直に受け入れることができ、人を見下したり威嚇したりコントロールするようなことはありません。
勝者は、本来その人が持っている可能性を充分に発揮して自己実現し、同時に社会にも貢献できるので、心から満足し生き生きした人生を送っています。
では「勝者」の生きかたって、具体的にどんなもの?
これを考えるのに、次の3つがポイントになるかと思います。
1.あなたの強みは何でしょうか?
天から与えられたギフトとでもいいましょうか。持って生まれた才能や、長所などです。
ところが、自分がずっと悩んできたこと、悲惨な生い立ち、ハンディキャップ、挫折の経験・・
このような一見マイナスに見えることが、実はとてつもない強みになることがあります。
アトピーでずっと苦しんで、克服した経験をもとに「アトピー克服」の専門家になった方や、
家庭不和が原因で非行をくりかえしていた少年期の体験をもとに、すばらしい教師になった方もいます。
経営の神様と言われた松下幸之助氏は、病弱だったこと、学がなかったことゆえに成功できたと語っていますし、ソフトバンクの孫正義氏も、究極の貧しい幼少時代が、今の成功の原動力になっていますよね。
2.あなたの好きなことは何でしょうか?
あなたの関心分野や興味のあること。ワクワクすること、
時間の経つのを忘れて夢中になるぐらい、「ハマる」ものが一つや二つあることでしょう。
上手くやれることであっても、自分が好きでなければ、喜びがなく疲れてしまいます。
3.あなたの使命は何でしょうか?
アドラー心理学では、幸せを感じる条件として「他者への貢献」をあげています。
あなたの好きなこと、あなたのもつ強みを生かして他人や社会のために役立つとき、それが本当の意味での自己実現になります。
これをやることで自分もうれしいし、他者にも喜んでもらえる・・それが、あなたの使命です。
使命とは、なにも職業や仕事とは限りません。
この地上に生まれてきたからには、必ず使命があるはずです。
人の役に立ってはいるけど自分は楽しくないとか、
自分は楽しいけど誰の役にも立たないことなら、それは使命とは言えません。
「自分自身の喜び」と「他者の役に立つ」ことは、切り離されるものではなく、
いつもセットです。
逆に言えば、
人は自分自身が好きなこと・ワクワクすることを通してしか、
本当の意味で他者に貢献することはできないんです。
この三つのポイントを同時に満たすことにつながるもの・・・
それが、ありのままのあなた自身を輝かせる生きかたなのかも知れませんね。
ありのままの生きかたをしているときは・・
一時的な失敗や挫折があったとしても、自暴自棄になることなくそこから何かを学び取り、他人に批判されたとしても卑屈にならず、前向きに明るくエネルギッシュに生きることができます。
反対に、「敗者」の生きかたとは・・
嫌われないように、
認められるために、
お金のために、
期待に応えるために・・
自分を偽ったり、本当の自分を押さえつけて無理をしたり、
あるいは知らないうちに身につけてきた役割を自分そのものと勘違いして
いる生きかたです。
本人が気がついていてもいなくても、本来の自分らしさを見失っているため、
たとえ人がうらやむようなお金や地位があったとしても、
なにかモヤモヤしたり、
エネルギーがわかないで疲れたり、
焦ったりイライラしたり、
空回りしているように感じます。
ふだんは本当の自分らしさが何なのか分からずに生きていますが、
宇宙は必ず、本来の自分らしい生きかたに戻すように
あるメッセージを送ってくれます。
その宇宙からのメッセージが、「問題」です。
なぜなら、人は本来誰もが「勝者」として生まれてきているからです。
あなたの人生に問題が起きるとき・・
それは、「あなたらしい生きかたをしようよ」という
宇宙からのメッセージなのです。
せっかくのメッセージを、単に悩んで苦しんだり、
相手のせいにしていてはもったいないですよね?
勇気を出して自分と向き合ってみると、問題がただの問題ではなく、
あなたが「勝者の生きかた」への一歩を踏み出すチャンスになります。
あなたが今悩んでいることが、実はあなたに与えられたギフトなのかも知れません。
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