最近、子どもの不登校や非行などの問題が原因で

夫婦の仲がおかしくなった、と相談に来られた方が

複数いらっしゃいました。

 

小学生の時はいい子でかわいいばかりだったのに、中高生になった

とたん難しくなって、どう接していいか扱いに悩みますよね。

 

ましてや不登校や非行となると、親も不安でいっぱいになってしまい、

その対処をどうするかで夫婦の意見が食い違うということがよく起こります。

 

子どもは本来、好奇心いっぱいでエネルギーにあふれた存在です。

家庭が安息と充電の機能を果たしていれば、

学校や外の世界で少し友達と衝突したりエネルギーを消耗したとしても、

家でしっかり休んで充電できれば、またエネルギーがわいてきます。

 

ところが、家庭が安心できる雰囲気ではなく、不安になったり緊張したり

家族間に葛藤があると、充電どころではありません。

 

家でしょっちゅう両親がケンカしている。

お父さんがお母さんに暴言を吐く、暴力を振るう。

お母さんがお父さんの悪口や愚痴を子どもに聞かせている。

怒鳴りあいや暴力はないが、夫婦仲が冷えきって会話がなく、

一緒にご飯を食べるときも何となくぎこちない・・

 

こういった場合、子どもは親の顔色を伺い、気を使ってしまいます。

「気を使う」というのはエネルギーを消耗することです。

 

幼い子どもであればあるほど、親同士の喧嘩を見ると、

とてつもない恐怖を感じて凍り付いてしまいます。

 

そして自動的に、親がケンカしているのは「自分のせいだ」

「自分が悪いからなんだ」と思ってしまいます。

そうすると「この家にいてはいけないんじゃないか」と感じてしまいます。

 

それで、この家にいることを受け入れてもらうために、

親を喜ばせるようなデキのいい子になるか、

親の役に立つような子になろうとします。

そうでなければせめて邪魔にならない、おとなしい子に。

それもできなければ挫折して、

無気力に陥り引きこもるか、

非行に走って荒れ狂う・・

 

親の自慢のデキのいい子も、

親を支える健気な子も、

目立たない子も、

問題を起こす子も、

共通しているのは「自分が悪い」という思い。

自己肯定感の低さなのです。

 

親は子どもが問題と思っていますが、

その背後には必ず夫婦の問題があります。

 

夫婦がうまくいかず、お互いを満たしあっていないと

その虚しさから、子どもに集中してしまいます。

 

過保護・過干渉になったり、子どもに過剰な期待をかけると、

子どもの本来もつ個性は静かに、じわじわと蝕まれていきます。

 

そして、それが思春期になって摂食障害や引きこもり、不登校、

いじめ、家出などの様々な問題として表面化するのです。

 

 

子どもに何か問題が起きるとき、それは

家庭のなかに隠れていた問題を正面から向き合うときなのです。

 

今まで暴言を吐く夫が怖くて本音が言えず、表面的な会話だけしかして

こなかった奥様が、子どもの非行をきっかけに夫と対決せざるを得なくなりました。

 

また、それぞれ仕事に忙しく、きちんと向き合ってこなかった夫婦が、

子どもの不登校をきっかけに向き合わざるを得なくなりました。

 

子どもの問題そのものに目を向けて解決するより先に、

夫婦の関係がどうであるかを見つめ直す必要があります。

 

夫婦が愛し合い信頼しあう姿を見せてあげていれば、

子どもはのびのび・すくすく育ちます。

 

お父さんお母さんが楽しく幸せそうに生きていれば、

子どもは安心して自分の人生を生きることができますし、

家庭でエネルギーを充電して、外に向かい、

自分の個性をのびのびと発揮できるでしょう。

 

 

 

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